マーカス・スマート

足首はまだ治っていないが「100%に近い」

セルティックスのマーカス・スマートが『CLNS Media』のインタビューに応じ、開幕を1カ月半後に控えた今の心境を語った。

ハードワークで知られる彼だけにオフもバスケだけに没頭しているかと思いきや、「ウェイトルームで昨シーズンに痛めた身体のケアをしている。足首はだいぶ良くなっているけど、まだ治っていない。できるだけ身体を休めながら調整している」と言う。

開幕に向けて問題があるわけではないが、スマートは目的意識を持ってこの時期に力をセーブしている。「コンディションは100%に近いんだけど、まだ9月だから無理をしたくはない。僕は9年目のシーズンを迎えようとしていて、自分にとって何が必要で、そのために何をすればいいのかは分かっているつもりさ」

昨シーズンはキャリアで初めてNBAファイナルに進出するも、ウォリアーズに2勝4敗で敗れた。悔しい敗戦だったが、「僕たちはこの経験から多くを学んだと思う。負けたのは残念だけど、負けなければ分からないこともあって、今の僕たちにはそれが分かっているよ」と語る。

「NBAファイナルという舞台では本当に必死にプレーする必要がある。精神的にも身体的にも、感情の面でも大きなストレスがかかり、そこでどうやれば落ち着いてプレーできるのかは、経験してみないと分からない。僕個人としてもチームとしても、多くのことを学べたと思う」

ちなみにケビン・デュラントとのトレードの噂があったジェイレン・ブラウンについてスマートは「大丈夫、いつもと変わらず、笑顔で歩き回っているよ」と明かしている。

東カンファレンスは競争が激化しており、この数年でNBAファイナル進出への道のりはかなり険しくなったと言える。それでも、カンファレンスの競争力アップよりもハイペースでセルティックスは成長している。スマートが言うように「負けなければ分からないこと」を知ったことで、新シーズンのセルティックスはさらに期待できるチームになりそうだ。