NBAでも同様の変更への声が高まる
WNBAは今シーズンから、オールWNBAチームについてガード2人、フォワード2人、センター2人と別れていた区分けをなくすことを明らかにした。これにより投票を行う56名のメディア関係者は、今シーズンからポジションで分けることなく、自身の思うベスト5の選手に投票すればいいことになった。
リーグ運営部門の最高責任者べサニー・ドナフィンは、今回の変更に至った理由を次のようにリリースで明かしている。「シーズン終了後のアワードについて、GMやヘッドコーチたちと話しをしている中で、ポジションに関係なく最もふさわしい選手が最後に表彰されるべきであることが明確になりました」
「私たちのゲームは進化を続けています。スペーシングや試合のペースがより重要視され、選手たちはより多彩なスキルを備えるようになってきました。今回の選考方法の変更によってこれから最高の選手たちを祝福することができます」
ちなみにWNBAではすでにオールルーキーチームについては、ポジションレスで選出している。一方、オール守備チームについては引き続きポジション別で選出していくという。
リーグベスト5チームの選考においては、ポジションの概念がなくなりつつある現代バスケットボールにおいて、NBAでも現在のガード2名、フォワード2名、センター1名の枠組みを変更すべきという声が高まっている。特にNBAの場合、オールNBAチームに選ばれるかどうかでマックス契約の金額に大きな違いが出るため、名誉だけでなくビジネスにも大きな影響を及ぼす。今回のWNBAの変更が、実際の投票にどんな影響を与えるのか注目していきたい。