ジェームズ・ハーデン

フリーエージェント交渉の解禁前にハーデンと契約合意に達した可能性?

セブンティシクサーズがジェームズ・ハーデンに関する契約でタンパリング(不正交渉)の疑いがあり、リーグの調査を受けていると『ESPN』が伝えている。

今オフ、ハーデンは4700万ドル(約62億6000万円)を得られるプレーヤーオプションを行使せずにフリーエージェントになると、2年目がオプションとなる総額6800万ドル(約90億6000万円)の新契約でシクサーズに残留した。これによりシクサーズは、新シーズンで1500万ドル(約20億円)のサラリー削減に成功し、このお金を使ってフリーエージェントでPJ・タッカーやダニュエル・ハウスJr.といった即戦力を獲得した。

ただ、ここにきてフリーエージェントとの交渉解禁になる前の時点で、ハーデンはすでに年俸削減での合意に達していて、リーグの規定違反ではないかと疑問の声が挙がっている。ちなみに現地6月30日の東部時間18時より前の時点では、フリーエージェントの選手や代理人とのいかなる接触も禁止されている。

『ESPN』によると、シクサーズのバスケットボール部門代表のダリル・モーリーが、すでにリーグの弁護士からの質問に答えている。一連の調査にはチーム関係者のインタビューや電子通信、電話記録の提出が含まれる模様だ。

ちなみに昨年、ブルズとヒートは当時フリーエージェントになっていたロンゾ・ボール、カイル・ラウリーとそれぞれ交渉解禁前に接触したとして、ともにドラフト2巡指名権を剥奪されている。NBAは2019年にタンパリングに関してチームへの罰金を最大1000万ドルにまで引き上げたり、違反行為に関連する契約自体を無効とするなど罰則を強化した。もし、リーグが今回のシクサーズもタンパリングであると判断した場合、どんな処分が課せられるのか注目だ。