ザイオン・ウイリアムソン

公式体重は129キロだが、契約では134キロ以下をキープすることを求められる

7月上旬、ペリカンズはザイオン・ウイリアムソンとマックス額となる5年総額1億9300万ドル(約260億5500万円)で契約延長に合意した。新シーズンにオールNBAチーム、シーズンMVP、もしくは最優秀守備選手賞を受賞した場合は、最大で2億3100万ドル(約311億8500万円)まで増額する契約だ。ただ、この新契約について地元メディア『NOLA.com』は、体重に関する付帯条項があり、もしザイオンが295ポンド(約134キロ)を上回ると保証金額が減額されると伝えている。

ザイオンは2019年ドラフト全体1位指名でペリカンズに入団したが、昨シーズンは全休するなど、ここまで故障に苦しみキャリア3年で通算85試合の出場に留まっている。様々な要因は考えられるが、下半身のケガが続く理由として、体重を指摘する声は少なくない。

彼の公式体重は284ポンド(129キロ)だが、故障離脱していた昨シーズンは300ポンド(約136キロ)以上だったと見られている。圧倒的なパワーとスピードを兼備していることで生み出される迫力満点のプレーは、ザイオンの最大の魅力だ。しかし、有り余るスピードを持っているからこそ、体重が増えると膝や足により大きな負担がかかり故障に繋がる側面は否めない。

現在、ザイオンはかつてジャズに在籍していたジャスパー・ビブスを専属トレーナーに雇い、他にも専属シェフを迎えるなどコンディションの維持に注力している。チームも彼の太りすぎを懸念しているからこそ体重の付帯条項を設けたため、これまでの経緯を見れば同意する意見は多いだろう。もし、ザイオンが不安を払拭する体型でシーズンを通して戦うことができれば、見事な復活を遂げる可能性は高い。