NBA

オフェンス側にフリースロー1本とボールの保持も認める

NBAが2022-23シーズンから、速攻を止めるため意図的に行う『テイクファウル』の罰則強化を検討していると『Yahoo Sports』 が報じた。

NBA競技委員会はテイクファウルを犯した場合の罰則として、オフェンス側にフリースロー1本と引き続きボールの所持を認める案を進めているという。そして、この案はNBA理事会へ提出し決議が行われるが、全会一致で賛成する見込みだと情報筋は語っている。

テイクファウルはディフェンス側の人数が少なく、相手のファストブレイクを止めるのが難しい状況で頻繁に使われてきた。その結果、試合が盛り上がるダンクなどの豪快なプレーが減り、試合の流れが中断してエンターテインメント性を減少させる要因となっていた。

このルール変更が承認された場合、これまでのように簡単にファウルで速攻を防ぐことは難しくなり、試合がよりスピーディーになって迫力が増す効果が期待できる。ただ、それがテイクファウルであるかないかの判断など、審判の負担は増えるだろう。

さらに競技委員会が理事会に提出するもう1つの案として伝えられているのが、選手たちのベンチでの行動規範の厳格化だ。委員会が特に問題視しているのは、試合中に選手がベンチで立ち上がることで観客の視界が遮られること。ベンチ裏の高額シートを購入したにもかかわらず、200cmを超える選手たちが立ち上がることで試合が見えない状況は観客にとって受け入れがたいことであり、選手たちに遵守する義務があるのは間違いないと言える。