ジェイソン・テイタム

セカンドユニットの大幅な戦力アップに成功

セルティックスのエース、ジェイソン・テイタムはキャリア5年目の昨シーズンに初めてNBAファイナル進出を果たしたが、ウォリアーズに2勝4敗で敗れ悲願達成とはならなかった。

ファイナルではウォリアーズの堅いディフェンスを崩せずにオフェンスが停滞したため、打開力に優れたポイントガードと、ベンチでの得点源となり得る選手の補強が必要だった。そして今オフ、セルティックスはマルコム・ブログトンとダニーロ・ガリナーリの獲得に成功した。

昨シーズンは36試合出場に留まったものの、ブログトンは平均19.1得点、5.9アシストを記録し、2020-21シーズンには平均21.2得点を挙げるなど、得点力に長けたポイントガードだ。キャリア通算でも平均15.5得点を記録しており、そのオフェンス力はテイタムやジェイレン・ブラウンといったスター選手の負担を軽減させることになる。また、ガリナーリは3シーズン連続で3ポイントシュート成功率が40%を超え、『ストレッチ4』としての起用も可能なビッグマンで、来シーズンはプレータイムが制限されるアル・ホーフォードのバックアップとして適任だ。2人はともにベンチからの起用が有力視されており、セカンドユニットの強化に成功したと言える。

テイタムも「素晴らしい。僕たちにとって大きなこと」と、2人の加入についてコメントした。「(ダニエル・)タイズとアーロン(ネスミス)のブラザーは去ってしまったけど、僕らはより良いチームになれる。2人は(活躍が)証明されたベテランで、僕たちが次のレベルに到達するのを助けてくれる。彼らを獲得したことに僕も興奮しているよ」

また、2人の加入を歓迎するテイタムはすでに連絡を取り合っているという。「テキストメッセージを送ったんだ。来てくれてうれしいし、何か必要なことがあれば言ってほしい。ジムに行くのが楽しみだよってね」

NBAファイナルを戦った主力を一人も放出することなく、即戦力プレーヤーの獲得に成功したセルティックス。テイタムやブラウンら若手コアのさらなる成長も期待され、名門復活の準備は整いつつある。