マイケル・ポーターJr.

ポーターJr.とマレーの戦列復帰により西のトップチーム入りの可能性

ナゲッツのマイケル・ポーターJr.は昨年の9月末に5年1億7200万ドルのマックス延長契約を締結した。しかし、シーズン序盤に腰の痛みが再発し、自身3度目となる腰の手術を受けた。その結果、9試合の出場に留まり、平均9.9得点6.6リバウンド1.9アシスト1.1スティールと前年から大きくスタッツを落とした。

ポーターJr.が回復しなかった場合、彼の契約はナゲッツの将来に大きなダメージを及ぼすことになる。それでも、『NBA TV』のインタビューに応じたポーターJr.は「今の僕は100%だと思う」と完全復帰へ自信をのぞかせた。「ありがたいことに良い感じだよ。またコートに戻り、バスケットボールができることに興奮している」

元々のポテンシャルは高く、2年目の2020-21シーズンには平均19.0得点、7.3リバウンド、1.1アシスト、3ポイントシュート成功率44.5%を記録した。彼が健康体を取り戻すことができれば、2シーズン連続でMVPを受賞したニコラ・ヨキッチに次ぐ得点源となり、特にオフェンス面でチームの助けとなるはずだ。また、ヨキッチとともにエースとしてチームを牽引してきたジャマール・マレーも、左膝の前十字靭帯の大ケガからカムバックし、来シーズンはプレーできる見通しとなっている。

ポーターJr.とマレーが戦列復帰となればヨキッチの負担は減り、アーロン・ゴードンはエースキラーとしてディフェンスに専念できる。また、『3&D』プレーヤーとして定評のあるケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、『ポイントセンター』としての動きも可能なブルース・ブラウンを獲得し、層の厚みは格段に増した。昨シーズンはプレーオフ1回戦で敗退となったが、ヨキッチのワンマンチームから脱却すれば、西のトップチームとして君臨する可能性も十分にある。