U17男子日本代表

セカンドチャンスポイントは0-33と圧倒的な差

バスケットボールU17ワールドカップ、男子日本代表はグループラウンド2戦目でスペインと対戦したが、高さと機動力を合わせ持つ優勝候補の壁を超えられず、60-109で敗れた。

日本は平均身長が200cmを超えるスペインの高さ、リーチの長さの前にパス回しから苦戦し、オフェンスが停滞。ターンオーバーを犯し、数的不利になるも、ファウルで止められずイージーシュートを何本も許してしまう。タイムアウトを取るも悪い流れは変えられず、6本のターンオーバーを喫し、5本中4本の3ポイントシュートを決められた日本は0-24のビッグランを許し、11-33と大量ビハインドを背負って第1クォーターを終えた。

川島悠翔は先制点を決めた以降、厳しいマークの前に沈黙。1on1で打開しようとするも抜ききれず、ヘルプが目を光らせるスペインの包囲網を突破できずに常にタフショットを強いられた。それでも、第2クォーター終盤には連続で3ポイントシュートを沈め、速攻からダンクを決めるなど、エースの働きを見せた。前半だけで10得点を記録した川島の活躍もあり、このクォーターは18-20と善戦した。

しかし後半に入ると、高さだけではなく機動力も兼ね備え、さらに連係面でも日本を上回るスペインの前に反撃のきっかけをつかめず、そのまま点差を広げられて敗れた。

オフェンスリバウンドは日本の3本に対し、スペインは20本と大きく水をあけられ、セカンドチャンスポイントに至っては0-33と圧倒的な差をつけられた。また、ターンオーバーは21を数え、そこから31得点を奪われた。世界のトップレベルを痛感させられる結果となったが、速攻から15得点を奪うなど日本の武器を再認識することもできた。

次の対戦相手はスペインを3点差で破り、日本が初戦で敗れたドミニカ共和国に108-60で圧倒したリトアニア。強豪との対戦が続くが、すべての経験を大きな糧にしてもらいたい。