女子日本代表

苦し紛れのシュートを何度も打たせ、47失点に抑える

6月18日、女子バスケットボール日本代表がトルコ代表との国際強化試合『三井不動産カップ2022』に臨んだ。

日本の先発は安間志織、東藤なな子、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、髙田真希の5人。日本はインサイドで身長のミスマッチが生まれたが、安間がガードに常にプレッシャーをかけ続けたことで簡単にエントリーさせず、タフショットを強いらせた。また、積極的にガードにダブルチームを仕掛けるトラップも効いて、ターンオーバーを多く誘発した。

オフェンスではドライブからのキックアウトや、連動したボールムーブから積極的にアウトサイドシュートを狙っていき、シュートタッチが好調なオコエがこのクォーターだけで15得点の爆発。トラップ成功からのワンマン速攻でリードを2桁に乗せた日本は、朝比奈あずさのポストプレーで締めくくり27-12と大量リードを奪った。

第2クォーター出だし、前線からプレッシャーをかけられた日本はアジャストできず、ターンオーバを喫するなど得点が伸び悩んだ。それでも、安間がペースアップを図り、自ら3ポイントシュートにバスケット・カウントを獲得とオフェンスを活性化させた。すると、素早いボールムーブが蘇り、ペイントでの合わせも生まれるなどオフェンスが機能した。第1クォーターに引き続きディフェンスの強度が落ちなかった日本は、宮澤夕貴の3ポイントシュートでリードを20の大台に乗せると、その後も攻撃の手を緩めず52-23で前半を終えた。

後半に入っても、8秒バイオレーションや24秒バイオレーションを誘発するなど、日本のディフェンスは大いに機能した。素早いローテーションだけでなく、特にインサイドへのダブルチームを仕掛けた際も周りの連携がしっかり取れており、トルコはほとんどノーマークを作ることができなかった。そのため、ショットクロックギリギリの場面で苦し紛れのシュートを放つシーンがよく見られた。

オフェンスでは2点よりも3ポイントシュートの試投数が多く、成功率は27.5%と及第点の結果に終わったが、2点のフィールドゴール成功率は55.2%と高確率だった。これは速攻やペイントでの合わせなと、イージーシュートが多く打てた結果だ。そして、日本は前半からプレータイムをシェアし、エントリーした15名全員が出場しながらも、最終スコア77-49の完勝を収めた。