ドレイモンド・グリーン

「これから楽になることはなくて、もっとタフになる」

ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、セルティックスとのファイナル第1戦に敗れた後、集中力、ディフェンスへの意識を改善する必要があると繰り返し語っていた。そして現地6月5日に本拠地チェイス・センターで行われた第2戦、グリーンは試合開始直後からアル・ホーフォードを厳しくチェックするなど、高いインテンシティでチームを引っ張った。

グリーンは、第1クォーターにグラント・ウィリアムズとの小競り合いでテクニカルファウルをコールされてしまった。それでも、「テクニカルはテクニカル。あれで積極性が失われることはないし、自分の仕事を控えるようなことにもならない。出た結果を受け入れるだけだから」と語ったように、積極的なディフェンスとリーダーシップを発揮し続け、107-88の勝利に貢献した。そしてグリーンは「ディフェンスの色を決めるのは自分の仕事」と、試合後の会見で語った。

「オフェンスの色を決めるのがステフ(ステフィン・カリー)の仕事のように、ディフェンスの色を決めるのは自分の仕事。試合開始直後から、それを実行したかった。ジャンプボールの後に相手がターンオーバーを記録したのは自分にとって非常に大切。今日のようなプレーが大事なんだ。これをシリーズを通して続けないといけない。これから楽になることはなくて、もっとタフになる。もっとやらないといけない」

また、第1戦からの気持ちの違いについて、グリーンは「姿勢の違い」と答えた。「第1戦では48分を通して力強いプレーができていなかった。適切にやれていた時間帯もあったけど、セルティックスのようなチームとの対戦で、アクセルを緩めるわけにはいかない。相手は、たった1本のシュートで乗っていける。そこからドミノ効果が生まれてしまうんだ」

「前の試合の後でも言ったように、セルティックスは自分達が思っていたようなチーム。だからアクセルを緩めるわけにはいかないし、そのおかげで勝てた」

グリーンは、この試合で復帰したゲイリー・ペイトン2世についても触れた。ペイトン2世は、グリズリーズとのカンファレンスセミファイナル第2戦で左肘を骨折したが、ファイナルに間に合った。復帰戦となったファイナル第2戦では、第1クォーターにフリースローをミスしたが、ベンチから1本の3ポイントシュートを含む7得点3リバウンド3アシストを記録した。

グリーンは「ようやくチャンスを生かして復帰できたわけだけど、フリースローを何本か外してしまったのは、彼にとって辛かったと思う。ただ、それから切り替えて3ポイントシュートを決めた。グリズリーズとのシリーズ以降、彼はシュート練習も十分にできていなかった。それなのに決めたわけだから、彼の気持ちの強さが分かる場面だった」と語った。

「だからこそ、彼はこの舞台でプレーできている。大半の選手なら、ファイナルのような状況に割って入ることはできない。でもGPはタフだし、対応できる。ステップアップして、チームのために良いプレーをしてくれたんだ」