ホワイトもセルティックスで充実「ずっと楽しくプレーできている」
現地6月2日に開幕した2021-22 NBAファイナルは、セルティックスが敵地での第1戦に勝利した。
第1戦では、エースであるジェイソン・テイタムがプレーメークに回り、キャリア初のファイナル出場を果たしたベテランのアル・ホーフォードが8本中6本の3ポイントシュートを含む26得点、ジェイレン・ブラウンが24得点、マーカス・スマートが18得点で勝利に貢献した。
ホーフォードと同様に、同じくキャリア初のファイナル出場となったデリック・ホワイトも違いを生み出した。セカンドユニットながら、ホワイトはチームが逆転した第4クォーター後半に同点に追いつく3ポイントシュートを含め、試合を通して8本中5本の3ポイントシュートを成功させた。ディフェンスでも主にステフィン・カリーとジョーダン・プールに張り付き、勝負どころでウォリアーズのオフェンスを停滞させた。
今シーズン途中のトレードでセルティックスに移籍したホワイトは、ハードワークと堅守が軸となる新天地にフィットし、プレーオフでもチームにエネルギーをもたらす『陰のMVP』としてチーム内外で高く評価されている。ベンチから21得点を記録した第1戦後、ホワイトは「このチームに来てから、ずっと楽しくプレーできている」と語った。「ディフェンスのカバーも、試合中の修正も含めて面白い。複数のポジションを守れる選手が多くて面白い。自分達の長所だからね」
スマートはホワイトについて「アメリカ代表で一緒になる前から彼のプレーを見ていて、すぐに惚れ込んだ」と称賛している。「一緒に練習した時も、彼は絶対に退かなかった。彼や自分のような選手がいたら、いつだって激しいバトルになる。彼にはリスペクトの気持ちしかない。チームを前に進ませるため、日々新しいものをもたらしてくれる」
ホーフォードも、ホワイトの実力を認める一人だ。第1戦後の会見で、ヒートとのカンファレンスファイナル中に「チームの中で居場所を見つけないといけない」と語ったホワイトの発言を聞いた彼は「それは知らなかった。自分達はデリックが大好き。彼はエネルギー、ハードワークをチームにもたらしている」と答えた。
「彼は個人云々にかかわらず、常に準備を整えている選手。チームとしても彼を信頼している。今の話を聞いておいて良かった。彼にもきちんと自分達の気持ちを伝えておく。大事なことだからね。彼のことを本当に信頼している。今日の試合でも、彼の存在は大きかった。彼が発するエネルギーは、チームにとって重要だった」