ケガを抱えた状態でプレー「チームメートから『お前が必要』と言ってもらえた」
現地5月29日に行われたプレーオフ東カンファレンスファイナル、セルティックスvsヒートの第7戦は、ジェイソン・テイタムが26得点10リバウンド6アシスト、ジェイレン・ブラウンとマーカス・スマートがそれぞれ24得点を記録し、セルティックスが100-96で勝利して、東カンファレンス優勝を決めた。
セルティックスは、2017年、18年、20年とカンファレンスファイナルで敗退してきた。在籍8年目のスマートは「ようやくたどり着いた」と、ファイナル進出を喜んだ。「苦難を乗り越えて、ようやくNBAファイナルに勝ち進むことができた。最後のステージに立つ。これはどのアスリートも夢見る瞬間だ。カンファレンスファイナルは4回目で、これまでは毎回負けてきた。ジェイソンとジェイレンの気持ちも考えると、うれしいね。僕たちは今までずっと一緒にやってきた。それにアル(ホーフォード)も一緒にやってきた。アルのファイナル進出もうれしい。彼もずっと努力してきたんだから、当然の結果だよ」
試合開始から終了まで一度もビハインドを背負わなかったとはいえ、セルティックスは試合終盤にヒートに2点差(98-96)にまで追い詰められた。だが、第4クォーター残り18.7秒にジミー・バトラーが逆転を狙って放った3ポイントシュートはリングに嫌われ、セルティックスが『GAME7』を制した。
スマートは、バトラーが3ポイントシュートを放った瞬間を「あの時は『お願いだから決めないでくれ』と思っていた」と振り返った。「ウチのディフェンスがジミーを苦しめていたと思う。彼は良い形でシュートを打ったけど外れた。そして、ウチが勝った」
ケガを抱えた状態でプレーし続けているスマートは「下半身の右側が全部痛い」と状態を明かした。「大腿四頭筋も足も足首も痛い。僕だけがケガを抱えているわけではないけど辛いね。それでもチームメートから『ケガなんて関係ない。お前の力が必要なんだ。65〜70%くらいの力が出せるなら、欠場されるよりずっと良い。だから全力を尽くしてくれ。僕たちも支えるし、お前にできないことをやるから』と言ってもらえた。だから全力を尽くしたかった」
「今日も足首の状態は良くなかった。第1クォーターにも嫌な感じがあって、固定具を締め直した。その時もチームメートから『ケガのことは考えるな。何とかプレーしてもらいたい。お前の力が必要なんだ』と言ってもらえて、それが頭に残っていた」
「これは『GAME7』。一度も乗り越えたことがないハードルだった。でも、同じことを繰り返すわけにはいかなかった。だから全力を尽くしたんだ」
2010年以来のNBAファイナル進出となったセルティックスは、優勝をかけてウォリアーズと対戦する。