セルティックス

復帰のスマートがトリプル・ダブル級の活躍

東カンファレンスファイナル、ヒートvsセルティックスの第2戦は前半で19本中12本の3ポイントシュート(63.2%)を沈めたセルティックスが25点の大量リードを奪い、後半も要所を締めて127-102で勝利した。これで対戦成績を1勝1敗のタイに戻している。

セルティックスはマックス・ストゥルースの3ポイントシュートを浴び、開始4分半で10点のビハインドを背負ったが、タイムアウト取ったイメイ・ユドカヘッドコーチの「目を覚ませ」のメッセージにプレーで応えた。

ペイントアタックからのキックアウトでフリーのシュートチャンスを次々と作り出しては、各選手がしっかりとそのシュートを沈めていく。セルティックスはほぼ7人ローテーションでプレーしたが、センターのロバート・ウィリアムズ三世以外の6選手全員が3ポイントシュートを打てるため、ヒートは守りどころを失った。そして、3本すべての3ポイントシュートを沈めたジェイレン・ブラウンを筆頭に、第1クォーターで11本中9本の3ポイントシュートを決めたセルティックスが35-24と一気に逆転した。

第2クォーターに入っても流れは変わらない。第1クォーターに2ファウルを犯し、プレータイムが制限されたジェイソン・テイタムがタフショットを次々と沈め、このクォーターだけで17得点の荒稼ぎを見せる。守ってはヒートの3ポイントシュートを7本中1本の成功に留めるなど、強固なディフェンスを継続した。こうして、3ポイントシュートが引き続き好調なセルティックスが70-45と前半で25点ものリードを奪った。

後半に入ってもセルティックが試合を支配していたが、第3クォーターだけで14得点を奪われたジミー・バトラーに連続得点を許し、一時ヒートに流れが行きかけた。それでも、マーカス・スマートがアンクルブレイクからミドルシュートを沈めて悪い流れを断ち切ると、ダンカン・ロビンソンが3連続で3ポイントシュートを外したのに対し、スマートとテイタムが3ポイントシュートを沈め、ラスト2分半で12-4と走ったことで25点差を保った。そして、ヒートは最終クォーターに先発メンバーを使わず白旗を挙げた。

セルティックスはテイタムとブラウンのデュオで51得点を挙げ、ディフェンスでの貢献も目立ったスマートが24得点9リバウンド12アシストと、ほぼトリプル・ダブルの活躍を見せた。一方のヒートはバトラーがゲームハイの29得点を挙げて孤軍奮闘したが、オフェンス優位な状況を作り出してもミドルレンジのシュートを打ち切れず、ズレがなくなって結果的に3ポイントシュートを打たされる場面が多くオフェンスが機能しなかった。

セルティックスは第1戦に欠場したアル・ホーフォードとスマートが活躍しただけに、ヒートはカイル・ラウリーの復帰が待たれる。