デビン・ブッカー

ウィリアムズヘッドコーチ「今夜はディフェンスだった」

西カンファレンスセミファイナル、サンズvsマーベリックスの第5戦は、攻守ともに機能しトランジションバスケで一気に流れをつかんだサンズが、後半を61-34と圧倒し110-80で勝利した。アウェーで連敗を喫したが再びホームで勝利し、シリーズ突破に王手をかけた。

前半は拮抗したものの、サンズが3点をリードして迎えた第3クォーターに試合が動く。デビン・ブッカーが3ポイントシュートを沈めると、ディアンドレ・エイトンが2ポゼッション連続でオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを奪った。さらにミケル・ブリッジズがパスカットすると、すぐに攻撃に転じたブッカーが数的有利な状況から強気に3ポイントシュートを沈め、一気にリードを2桁に乗せた。ここでマブスはタイムアウトを要求するも、その後もサンズの勢いは止まらなかった。

ジェイレン・ブランソンからオフェンスファウルを誘発し、ルカ・ドンチッチにはタフなステップバックスリーを打たせるなど、サンズは完璧なディフェンスで失点を抑えると、セカンドユニットのランドリー・シャメットやキャメロン・ジョンソンも得点やアシストに絡み、33-14のビッグクォーターを作り上げた。こうして22点をリードしたサンズが最後まで試合を支配し快勝を収めた。

指揮官のモンティ・ウィリアムズは「今夜はディフェンスだった」と語り、守備での勝利を強調した。「ああやって失点を防ぎ、そこからトランジションに移行できれば我々は勢いづき、観客も盛り上がる。私はディフェンスの力を信じている。それはどんな場所でもできることなんだ」

ゲームハイの28得点を挙げたブッカーは「僕たちは映像を研究する。コーチがアジャストの策を伝え、僕らはそれを体現するだけなんだ」と語り、後半にマブスのディフェンスに対応できたことを勝因に挙げるとともに、指揮官を称賛した。

一方、敗れたマブスはドンチッチが28得点、ブランソンが21得点を挙げ、ベンチからダービス・ベルターンズが10得点を記録したが、他に2桁得点を挙げる選手はおらず得点者が大幅に偏った。また、アシストがわずかに9(サンズは28)だったことからも、オフェンスが機能不全に陥っていたことが分かる。

ドンチッチもサンズのディフェンスを称えつつ、このように試合を振り返った。「過去2試合のペースは良かったけど、今日の僕たちのペースは悪かった。彼らはリーグでもベストなディフェンスチームの一つだと思う。彼らは僕らを80点に抑えたけど、それはとてもすごいこと。僕たちはもっとボールを動かして、ペースをつかないといけない」