今ポストシーズンで最大点差での勝利
NBAカンファレンスセミファイナル、ヒートvsセブンティシクサーズの第5戦は鉄壁の守備で失点を85に抑えたヒートが120-85で完勝し、3勝2敗とシリーズ突破に王手をかけた。
第1クォーターだけでジミー・バトラーとマックス・ストゥルースがそれぞれ11得点を挙げ、ターンオーバーを得点に繋げる効率の良い攻めでホームのヒートが先行した。ジョエル・エンビードの得点をわずか6点に抑えるなど、持ち前のタフなディフェンスも機能し、ヒートが56-44で前半を終えた。後半に入っても流れは変わらず、バトラーのフリースローでリードを20の大台に乗せるなど主導権を渡さなかった。エンビードにこのクォーターだけで11得点を奪われ追い上げられる場面もあったが、エンビード以外の得点を封じたことでセーフティーリードを保った。そして、最終クォーター開始から約2分間で12-0と走り、このクォーターを39-19と圧倒して快勝を収めた。
ヒートはカイル・ラウリーが欠場したが、ゲームハイの23得点を挙げたバトラーを筆頭に、先発全員を含む7人が2桁得点を記録するバランスアタックが機能。また、ゾーンを交えたチェンジングディフェンスでシクサーズに自由を与えなかった。35点差での勝利は今ポストシーズンの最大点差での勝利で、ホームで負けなしの6連勝となった。
バトラーは「ここは相手にとってプレーしづらい場所。ディフェンスが機能すれば、こういう結果になる」と、ホームでの大勝を振り返った。
一方、大敗を喫したシクサーズのドック・リバースヘッドコーチは「彼らの方がフィジカルだった。我々は何も上手くいかず、かたつむりのようなペースでプレーしていた。ハードで、エネルギーも高く、彼らの方が何もかもが上回っていた」と完敗を認めた。