ジミーバトラー

写真=Getty Images

ギブソンも「ブルズ時代から普通のこと」と擁護

ジミー・バトラーは球団にトレードを要求するも成立する見通しが立たず、ティンバーウルブズの練習に復帰した初日にチームメートらに攻撃的な言葉を浴びせた。そんなバトラーの行動をサンダーのポール・ジョージが擁護している。

ジョージは、バトラー本人と今回の騒動に関して話したことを明かし、「ジミーには明確な意図がある。僕は彼を支持する」とコメントした。「彼は球団に反抗しているわけではない。ジミーは、たたき上げの選手。今の立ち位置を努力で手にしてきた選手。その彼がチームメートのポテンシャルに気づいた。その才能に見合うだけの努力をしてもらいたいと考えているのだと思う。KAT(カール・アンソニー・タウンズ)もアンドリュー・ウィギンズも、他の選手にはないものを持っている。僕は、ジミーがウルブズでやろうとしていることを完全に支持する。この件について彼と少し話したけれど、悪意があってやっていることではなくて、球団のために最善を尽くそうとしている」と、続けた。

バトラーは、練習に復帰した日、サードチームのメンバーとして実戦練習に参加し、セカンドチームとファーストチームを相手に圧倒したと言われている。その上で、タウンズ、ウィギンズ、指揮官のトム・シボドーらに辛辣な言葉を浴びせ、GMのスコット・レイデンにも「俺が必要なんだろ。俺がいなきゃ勝てないだろ!」と叫んだと伝えられた。

ブルズ時代のチームメート、タージ・ギブソンはこの件について「普通のこと」と話している。

「チーム内の何人かにとっては慣れないことだったとは思う。今のチームになって2年目だけれど、自分はジミーとは長いから。シカゴ時代は、常に同じような形で練習していた。良い競い合いだったよ。練習後にはみんなの士気が高まっていたし、お互いがチームメートであることを理解していたよ」

またギブソンは、バトラーの行動が問題とは思っていないとも付け加えた。「そこまで深刻な状況だったとは思っていない。成長過程にいる選手との練習、トラッシュトークを交えながら楽しむ練習に自分は慣れているからね」

バトラーは、敵地で行なわれるバックスとのプレシーズンゲーム最終戦の遠征に帯同せず、ミネソタでコンディショニング調整を行なっている。このままトレードが成立せずにレギュラーシーズン開幕を迎えたとしても、バトラーが17日のスパーズ戦に出場するかは分かっていない。バトラーの行動の真意は不明だが、チームの結束が深まることになるとすれば、ウルブズはチームとして一皮むけ、西でも上位を目指せる存在になるかもしれない。