写真=Getty Images

バラク・オバマやウサイン・ボルトと並び『世界の顔』に。

ウォリアーズのステファン・カリーが『世界で最も影響力のある100人』に選出された。

アメリカの『TIME』誌は毎年、理念や才能、模範的な姿勢を持ち、世界にその存在を発信することで人々の生活に影響を与えられる100名を選定し、発表している。

2015年の『世界で最も影響力のある100人』の1人に選ばれ、同年アメリカ名門バレエ団アメリカン・バレエ・シアター史上初のアフリカ系黒人女性プリンシパル(首席ダンサー)に昇格したミスティ・コープランドが、この企画におけるカリーの総評を担当した。

彼女にとって初のバレエのレッスンがバスケットコートで行なわれたこと、スポーツ好きの家庭で育ち、ポップカルチャーとともにコートやテレビでバスケットボールのスター選手を見て育った幼少期を振り返りつつ、カリーを『模範的な存在』と評している。

「私にとっての『模範的な存在』とは、情熱、目的意識、真摯な気持ちとともに個々の潜在能力を最大限に発揮し、自己を取り巻く環境の境界を押し広げられる人物です。また、道を進む中で、他者にとって具体例となれる事柄を作っているという感覚を持ち、真摯に努力する人物です。ステファン・カリーは、真の『模範的な存在』なのです」

コープランドは、カリーが大学時代に高く評価されていなかったことを持ち出し、「私は、彼のアンダードッグ・ストーリーと自分がたどってきた道を重ねて見ています。彼は自分自身を信じ、一生懸命に取り組み、献身することで夢を叶えられることを示しています。周囲の評価が間違っていたと証明し、敗者からウォリアー(戦士)になれることを示しているのです。私たちにとって幸運なのは、彼のキャリア全盛期がスタートしたばかりということです」

2016年の『100人』には、スポーツ界からはカリーの他に、ルイス・ハミルトン(F1)やウサイン・ボルト(陸上)が選出。他のジャンルではバラク・オバマ米大統領や俳優のレオナルド・ディカプリオなどビッグネームが並んでいる。