ステフィン・カリー

終盤に攻守両面で違いを生み出し3連勝

現地4月21日に行われたウォリアーズとナゲッツによるプレーオフファーストラウンド第3戦は、ジョーダン・プールとステフィン・カリーがそれぞれ27得点、クレイ・トンプソンが13本中6本の3ポイントシュートを含む26得点を記録し、ウォリアーズが118-113で勝利した。

ホームでの第1、第2戦に快勝してデンバーに乗り込んだウォリアーズが3連勝でシリーズ突破に王手をかけたが、第3戦はナゲッツペースのまま第4クォーター終盤まで進み、勝負どころで見応えある攻防が繰り広げられた。

ここ2試合はドレイモンド・グリーンのディフェンスに封じられていたニコラ・ヨキッチだったが、ホームに戻った第3戦は積極的にオフェンスを牽引した。109-109の同点で迎えた第4クォーター残り3分20秒には、ヨキッチが勝ち越しのレイアップをねじ込み、ナゲッツが111-109でリードしていた。

しかし、ウォリアーズはこの直後からディフェンスのギアを上げ、6ポゼッション続けてナゲッツに得点を許さなかった。その間にアンドリュー・ウィギンズのコーナー3ポイントシュート、プールとカリーのレイアップによりウォリアーズが116-111と逆転。そして残り34.7秒には、グリーンがヨキッチからスティールして得点を許さず、ウォリアーズが無傷のまま王手をかけた。

カリーは「全員がステップアップした」と勝利を喜んだ。「ウィグス(ウィギンズ)がフィフティ・フィフティのボールを奪ってくれて、コーナーから大きな3ポイントシュートを決めてくれた。彼はその前に同じようなシュートを外していたけど、あのシュートに助けられた」

5回目のパーソナルファウルを記録していた状況で殊勲のスティールを奪ったグリーンは「今日はジョーカー(ヨキッチ)に対するディフェンスが全然ダメだった」と反省した。「第1、第2戦は自分越しに彼をプレーさせることができていた。今日は全然ダメで、ソフトだった。しっかり彼に食らいついて、自分越しにプレーさせないといけない。その上でやられてしまったら仕方がない。でも今日の試合では、得点に繋がるアングルを与えすぎてしまった」

ナゲッツは、ヨキッチが37得点18リバウンド、アーロン・ゴードンが18得点12リバウンドを挙げたが3連敗となってしまった。ヨキッチは「ウォリアーズはガードするのが大変なチーム」と試合を振り返った。「スコアラーが3人もいて、ゲームを熟知している選手も揃っている。それぞれが自分の役割を理解している。だからこそ、彼らは優勝できたんだ」