ジョーダン・プール

プールはGリーグで過ごす時期もあった苦労人

NBAは現地4月17日に2021-22シーズンの各賞の最終候補選手を発表した。

最も成長した選手に贈られるMIPの最終候補にはキャバリアーズのダリアス・ガーランド、グリズリーズのジャ・モラント、スパーズのデジョンテ・マレーが選出された。

3人は大きくスタッツを向上させ、初めてオールスターに選ばれるなど飛躍のシーズンを送ったため、納得の選出とも言える。しかし、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンはチームメートのジョーダン・プールが選出されていないことに意義を唱えた。「ジョーダン・プールがMIPではないなら、NBAはそのプロセスを真剣に見直すべきだ。だって、あのリストには彼以上に成長した選手が見当たらないからね。彼がMIPではないなら、賞の名称を変えるべき。最も好かれている選手、最も衝撃を与えた選手に贈ることにすればいい」

主力に定着した今シーズンのプールは、主要スタッツのほとんどを伸ばした。76試合中51試合で先発し、平均18.5得点(前年12.0)、3.4リバウンド(同1.8)、4.0アシスト(同1.9)を記録。『スプラッシュ・ブラザーズ』のトンプソンの代わりとしてブレイクを果たし、チームの第3のスコアラーとなった。

プールは2019年のドラフト全体28位で指名され、開幕戦でNBAデビューを飾ったが、その後はGリーグを行き来するなど、簡単に現在の立ち位置を確立したわけではない。それを間近で見てきたこそ、グリーンはこのように主張した。

「ジョーダン・プールは28位指名でこれまでの1、2年のほとんどをGリーグで過ごしていた。だから、賞の名前を考えるなら、受賞するのはジョーダン・プールなんだ。彼が選出されないなら、賞の名称を変えるように署名を募るよ。なぜなら、賞の名称が正しくないからね」

グリーンが主張するように、今シーズンのプールは前述の3人と遜色ない向上を見せた。このグリーンの発言によって、NBAがMIPの選考基準をもっと具体的に説明する日がくるかもしれない。