「できれば土曜の第1戦から出たい。出られると思うし、チームの役に立ちたい」
西カンファレンス3位でレギュラーシーズンを終えたウォリアーズは、2018-19シーズン以来のプレーオフに挑む。
最後にプレーオフに出場した2019年は5年連続のNBAファイナル進出を果たしたシーズンだったが、今回は3年ぶりのポストシーズンとなる。現地4月14日の練習後の会見で、ヘッドコーチのスティーブ・カーは「前回の時と違って過度な期待もなく、楽しくやれる」と語る。
左足の負傷により3月中旬から欠場しているステフィン・カリーも「僕や家族以外はウォリアーズが西を勝ち上がるとは思っていないから、そういう意味では楽かもしれない」と、カーの意見に同意した。「楽しみなチャレンジだよ。試合をこなすごとに必要な修正を加えていって、出場機会をもらった選手がステップアップし、これを繰り返す。プレーオフは簡単な試合にはならないし、なるわけがない。ウチは2年もプレーオフを逃してきたから、楽しみだ」
ウォリアーズは、6位のナゲッツとファーストラウンドで対戦する。カリーは自身の状態について「すべて順調」と言う。「動きの制限や痛みだったり、そういう部分を乗り越えてからコンディショニングやリズムに関して心配するようになる。できれば土曜の第1戦から出たい。出られると思うし、チームの役に立ちたい」
「周囲の意見をしっかり聞いて、慎重にやっている」とも語ったカリーは、以前はケガをした際に「焦ってしまう自分がいた」ともコメントしている。「昔は復帰したい気持ちが強くて、次のステップに急いで進もうとしていた。今はどのくらいの期間で回復するか分かっているから、それを頭に入れている。足の状態が回復すれば肉体的には問題ない。だから、問題がない状態にするためにも、一日一日が大切なんだ」
プレーオフにはシーズン後半に復帰した『スプラッシュブラザーズ』の相方、クレイ・トンプソンも出場する。カリーは「クレイにとっては気持ち的にも大変だったと思う。今年の1月に復帰してから、安定したパフォーマンスを取り戻すまで大変だっただろうしね。それでも良い形でレギュラーシーズンを終えられて、シーズン最高の状態でプレーオフに臨める」と語った。
今回のプレーオフは、2019年からウォリアーズの本拠地になったチェイス・センターで初めて開催されるポストシーズンでもある。昨シーズンのMVPを受賞したニコラ・ヨキッチを擁するナゲッツとの対戦について、カリーは「ヨキッチが相手に与えるプレッシャーを理解しておく必要がある」と警戒している。
「彼の周りにも才能に溢れる選手が揃っていて、オフェンスを機能させている。どのポゼッションも大事にして、ボックスアウトでも当たり負けないようにして、イージーな失点に繋がるつまらないミスをしないように注意する」