ニコラ・バトゥーム

「しっかり準備して試合に挑まないといけない」

今シーズンのクリッパーズは、カワイ・レナードが全休し、ポール・ジョージも長期離脱という状況に直面しながらも、プレーイン・トーナメント出場圏内に踏み留まった。

ティンバーウルブズとの西カンファレンス第7シード決定戦には敗れたものの、プレーオフに出場する可能性はまだ残っている。現地4月15日、クリッパーズは第8シードをかけてホームでペリカンズと対戦する。

ウルブズ戦で34得点を記録したポール・ジョージは、試合後に「ペリカンズ戦は、とにかく勝たないといけない。チームを鼓舞するとか云々ではなく、マッチアップがどうとかも関係ない。シーズンを続けるには勝たなくてはいけない」とコメントした。

勝負の一戦を前に、ヘッドコーチのタロン・ルーは、明日の試合にはレナードが会場に来てチームを支えると語った。「彼がいてくれるだけで大きい。彼の視点で分かることを選手に伝えて、チームを落ち着かせてくれる。PG(ジョージ)が戦列を離れていた間もそうだったが、彼らがベンチにいてくれるだけで力になる。明日の試合にはカワイも来る。準備を整えて試合に臨む」

ベテランのニコラ・バトゥームは、対戦するペリカンズについて、こう語った。「彼らは最近の傾向では珍しく、2人のセンター(ヨナス・バランチュナスとジャクソン・ヘイズ)を先発に起用している。ビッグマン2人をラインナップに置きながら、典型的なポイントガードもいない。これも最近の傾向ではあまり見ないこと。ただ、どういう形にしても、しっかり準備して試合に挑まないといけない」

ペリカンズをプレーイン・トーナメントまで導いたのは、シーズン途中のトレードでトレイルブレイザーズから加入したCJ・マッカラムだ。マッカラムは、第8シード決定戦に進む権利をかけたスパーズとの試合で32得点6リバウンド7アシストの活躍を見せた。

ブレイザーズ時代にマッカラムとチームメートだったバトゥームは「明日の試合では活躍してもらいたくはない」と話した。「ペリカンズへの移籍は、彼にとっても良かったと思う。ブレイザーズでのキャリアは終わって、前に進まないといけない。僕もブレイザーズが好きだからこんなことは言いたくないけど、CJと球団にとっても前に進む時期が来たんだ」

「CJにとっては新たなチャプターで、彼の調子も良い。明日の試合では、スパーズ戦のように活躍してもらいたくはないね」

マッカラム、そしてスパーズ戦で27得点を記録したブランドン・イングラム対策がクリッパーズの明暗を分けるのは間違いない。バトゥームは「イングラムやCJのような選手を一人で抑えるのは無理」と言う。「チーム全員で相手を抑えないといけない。前の試合(ウルブズ戦)でもディアンジェロ(ラッセル)と(アンソニー)エドワーズに苦しめられた。明日の試合では、そのあたりも修正しないといけない」