北海道は最終クォーターに得たフリースローを15本中14本成功
レバンガ北海道vsサンロッカーズ渋谷の第2戦は3ポゼッション差以上開かない展開が最後まで続いた。
序盤にペースをつかんだのはアウェーのSR渋谷。初戦の後半に15ターンオーバーを奪ったように、この試合でも激しいプレッシャーから連続でターンオーバーを奪い、次々と得点に繋げていく。ジェームズ・マイケル・マカドゥが自身のスティールからワンマン速攻に持ち込み、開始4分で13-5と抜け出した。
それでも北海道は3ポイントシュートの精度で応戦。第1クォーターのターンオーバーは7とミスが目立ったが、デモン・ブルックスが2本連続で3ポイントシュートを沈めて落ち着きを取り戻すと、インサイドアウトやキックアウトからのロングシュートがよく決まり、チームで6本中5本の3ポイントシュートを成功させたことで23-25で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、SR渋谷のトラップにアジャストし、ディフェンスからリズムをつかんだ北海道が主導権を握る。ボールへの執着心が増し、簡単にインサイドにパスを入れさせず、起点を作らせない。第1クォーターになかった速攻も生まれ、ショーン・ロングとブルックスが打開して逆転に成功した。一方のSR渋谷はディフェンスが機能しなかったことでリズムを崩し、タフショットが多くなった。それでも、石井講祐が2本の3ポイントシュートを成功させて繋ぐと、渡辺竜之佑が持ち味のオフェンスリバウンドから連続でセカンドチャンスポイントを挙げた。こうして互いに我慢の展開が続き、北海道が1点をリードして前半を終えた。
後半に入っても膠着状態は続く。ジョシュ・ハレルソンがマカドゥとの連携からゴール下を決めれば、ロングがダニエル・ミラーとの連携からゴール下をお返し。また石井が3ポイントシュートを決めれば、中野も決め返すとリードチェンジを繰り返した、その後、アンスポーツマンライクファウルを誘発した橋本竜馬が確実に2本のフリースローを沈め、さらにタフな3ポイントシュートも成功させた。そして、ロングが3点プレーとなるバスケット・カウントを決め、初めてリードを3ポゼッションに広げてオフィシャルタイムアウトを迎えた。
その後、ケビン・ジョーンズに2本の3ポイントシュートを許し1点差に迫られたが、ロングが高さとパワーのミスマッチを突き、ジョーンズから連続でファウルを誘発してフリースローでリードを保つ。そして、ラスト33秒からファウルゲームで得た6本のフリースローをすべて決めた北海道が最終スコア85-79で逃げ切った。
北海道は最終クォーターだけで15本のフリースローを獲得し、そのうち14本を成功。一方のSR渋谷は7本中4本の成功に留まり、あらためてフリースローの大事さが証明された試合になった。
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