レブロン・ジェームズ

「勝たないといけない試合だったけど、勝てなかった」

現地4月1日に行われたペリカンズvsレイカーズの一戦は、CJ・マッカラムが32得点7リバウンド、ブランドン・イングラムが29得点8リバウンド7アシスト、ヨナス・バランチュナスが17得点12リバウンドを記録したペリカンズが114-111で勝利した。

この5日間でレイカーズに連勝したペリカンズは、プレーイン・トーナメント圏内の西カンファレンス9位をキープしている。また、レイカーズとのシーズンシリーズも全勝で終えたため、もしレギュラーシーズン終了時に勝率で並んだとしても、タイブレークでペリカンズが上の順位になる。

一方、敗れたレイカーズは、プレーイン・トーナメント争いから後退。レイカーズは現在西11位で、プレーイン最後の出場枠である10位のスパーズとの差は1.0ゲームに広がった。レブロン・ジェームズは「勝たないといけない試合だったけど、勝てなかった」と試合後の会見で淡々と答えた。

この試合ではアンソニー・デイビスがケガから復帰したものの、チームは大一番で結果を残せなかった。デイビスはまだ万全ではなく、レブロンも足首に痛みを抱えながらプレーを続けている状態で、残り5試合も厳しい戦いになるだろう。

開幕から思うような結果を出せないままレギュラーシーズン最終盤を迎え、プレーイン・トーナメントにすら出場できない可能性がある現状について聞かれたレブロンは「まだ終わっていない。数字上で敗退が決まるまでは終わっていない」と強調した。

ヘッドコーチのフランク・ボーゲルは「タイブレークも相手が保持しているし、(3ゲーム差の)ペリカンズに追いつくのは難しくなった」と現状を語った。「しかし、残り試合でできるだけ多く勝てる可能性はある。その結果、スパーズの順位がどうなっているかは終わってみないと分からない」

シーズン開幕前はレブロン、デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』を擁し優勝候補の一角として注目されたレイカーズだったが、ケガなどの影響により、これまで3選手が揃って出場したのはわずか21試合のみ。レブロンはチームケミストリーの問題を指摘されるたびに「コートで一緒にプレーする時間を重ねていけば大丈夫」と繰り返し主張してきたが、それもかなわぬままレギュラーシーズンが終わろうとしている。

この逆境をはねのけてプレーイン・トーナメントに進出できるかどうか、レイカーズの残り5試合の行方に注目したい。