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アチウワは「クレイジーだったよ、あんな試合は初めて」

現地3月26日にラプターズのホームで行われたペイサーズ戦は最終的に無観客でゲームセットの時を迎えた。何故なら、天井のスピーカーから火の手が上がり、安全を確保するためにファンを避難させたからだ。

ラプターズが66-38とリードして迎えた第2クォーター残り4分5秒、天井のスピーカーから火の手が上がり試合は一時中断となった。トロント消防局の命令でファンは避難することになり、選手たちはロッカールームへと戻った。消防隊員が問題のスピーカーに消火器を噴射し、鎮火に成功。その後、約70分間の中断を経て試合は再開されたが、ハーフタイムは15分から7分半に短縮された。

試合は第1クォーターに20点のリードを奪ったラプターズがそのままペイサーズを圧倒し、131-91の大勝を収めた。ベンチから18得点6リバウンド4アシストを記録したプレシャス・アチウワは「クレイジーだったよ。あんな試合は初めて」と語り、途中から無観客となった試合を振り返った。

ラプターズのニック・ナースヘッドコーチはアリーナの一角だけ空席になっているのを見て不思議に感じていたという。「観客席を見ると、あのセクション全体が空席になっていた。『何が起きた?』という感じだった。奇妙な夜だったね」

ペイサーズのロイド・ピアースヘッドコーチ代行も「中断するまで確かに臭かった。おそらく、15年間で最も奇妙な状況に置かれた試合だった」と語った。

なお、チケットの代金は全額返金される見込みだという。