マーベリックス

「優れたチームに勝てたのは大きい」

現地3月21日に行われたティンバーウルブズvsマーベリックスの一戦は、ゲーム終了直前の『喧騒』にも慌てなかったマブスが110-108で勝利した。

マブスの3点リード(110-107)で最終局面を迎えた試合は、最後まで勝負をあきらめなかったウルブズのパトリック・べバリーが試合を盛り上げた。

残り6.5秒、レジー・ブロックのファウルを受けて2本のフリースローを獲得したべバリーは、1本目を外した。残り時間を考えれば、2本目を故意に外して3ポイントシュートを狙うべきと誰もが考える展開だ。べバリーは審判からボールを受け取ると、相手の不意をつくように即リリースし、自らリバウンドを奪って、ルカ・ドンチッチからファウルを誘いながらレイアップを放った。シュートは決まらなかったものの、再びフリースローを獲得できたかと思われた中、マブスはドンチッチのファウルはなかったとしてチャレンジを要求。映像判定の結果、ドンチッチのファウルは覆され、ジャンプボールで再開となった。

カール・アンソニー・タウンズがジャンプボールを制してべバリーにボールが渡ると、マブスはドンチッチがファウルで止め、残り2.5秒に再びウルブズが2本のフリースローを獲得。今度は1本目を決めたべバリーは、先ほどと同様に2本目を即放つフェイントを織り交ぜながら故意に外して勝機を見いだそうとしたが、上手くいかず。マブスがリードを守りきった。

連敗脱出のマブスは、ドワイト・パウエルが22得点8リバウンド、スペンサー・ディンウィディーがベンチから20得点8リバウンド、ドンチッチが15得点6リバウンド10アシストを記録した。

ドンチッチは、試合を通してべバリーの執拗なディフェンスに苦しんだ印象を見せた。先月のトレードでマブスに加わったばかりのディンウィディーは、ドンチッチが本来のパフォーマンスを発揮できなくても接戦をモノにできた要因に、チームの成熟度を挙げた。

「今日の試合では、チームが成熟しているところを見せられた。もちろん、ウチはルカの力を1000%信じているし、チームが最大限に力を出すには彼に高いレベルでプレーしてもらわないといけない。ただ、今日のように彼の調子がイマイチでも、チームがユニットとして力を発揮して問題を解決し、優れたチームに勝てたのは大きい」

マブスは25日にもウルブズと対戦する。プレーオフにストレートインできる6位以内を目指すウルブズは、死に物狂いで勝ちにくるだろう。当然、ドンチッチに対するべバリーのマークもさらに厳しさを増す。西カンファレンス5位のマブスが再びウルブズから勝利を挙げられるかどうか、両チームの次の対戦も目が離せない試合になりそうだ。