第3クォーターまでは43-43とロースコアの拮抗した展開に
茨城ロボッツvs新潟アルビレックスBBの一戦は、我慢勝負に耐え切った茨城が74-54で勝利した。
立ち上がりから、ともに自分たちのリズムでシュートまで持ち込めているもののシュートタッチがつかめず、第1クォーターは茨城がフィールドゴール17本中3本成功(成功率17%)の10点、新潟が17本中4本成功(23%)の11点と重い展開となった。
第2クォーターに入ると、茨城がインサイドでのディフェンスを引き締め、タフショットを打たせてはディフェンスリバウンドから走り、6-0のスタートを切る。しかし、ペースをつかみかけたところでトラベリングが相次いだりと、なかなかリズムに乗り切れない。対して、新潟もこの連続失点を機によりディフェンスの強度を上げたことで、第2クォーター、第3クォーターに入ってもロースコアの展開が続き、ともに20点を超えるクォーターが出ないまま43-43で最終クォーターを迎えた。
最終クォーターの中盤からようやく試合が動き出す。前半も3ポイントシュート3本すべて成功を含む11得点を挙げてチームを牽引していたマーク・トラソリーニが最終クォーター中盤で3ポイントシュートを決めて、茨城が55-49とリードを広げる。トラソリーニはこの試合が約1カ月ぶりの実戦だったが、得点だけでなくリバウンドにも飛び込んでチームを救うなど、泥臭いプレーでも違いを見せていた。そして、続くポゼッションでは福澤晃平が3ポイントシュートでのバスケット・カウントを獲得し、ボーナススローも沈めて、残り5分を切って茨城がこの試合初めての2桁リードを奪った。
ここまで点差こそ拮抗していたが、アシスト数で20-9と差が出たように、チームでボールを繋いでいた茨城に対して、新潟は遠藤善やロスコ・アレン、コービー・パラスの個人技が目立っていた。そして、2桁ビハインドを背負った焦りからか、それぞれがリングしか見えなくなってしまいミスが相次いだ。
茨城は新潟のコミュニケーションミスを見逃さずに、オフィシャルタイムアウト明けで3連続ターンオーバーを奪い、リードを広げる。その後も茨城はディフェンスの強度を落とさず、スティールからの速攻を立て続けに決めて第4クォーターだけで新潟から8本のターンオーバーを奪って(茨城は1本)、31-11と圧倒して勝利をつかんだ。
茨城はトラソリーニが復帰戦で3ポイントシュート6本中4本成功を含むゲームハイの18得点と6リバウンド、エリック・ジェイコブセンが15得点を記録。そして、点数こそは6得点に留まったが鶴巻啓太は9リバウンドを挙げてチームの勝利に貢献した。
茨城はこれで今シーズン初の3連勝を記録。一方の新潟は代表ブレーク明け以降は勝ちなしの5連敗となった
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