終盤に追い上げるも、最後までターンオーバーが響いた信州
信州ブレイブウォリアーズvs三遠ネオフェニックスの水曜ナイトゲームは相手のミスを確実に得点に繋げた三遠がクロスゲームを制し、72-69で勝利した。
最初に主導権を握ったのはホームの信州。ピック&ロールからズレを作ると、ウェイン・マーシャルがゴール下で力強いプレーを連発。インサイドで優位に立ったことで三遠のディフェンスを収縮させると、熊谷航が3ポイントシュートを射抜き、ジョシュ・ホーキンソンの速攻も飛び出し、開始5分で15-6と先行した。
その後もリーグ5位のディフェンス力を誇る信州がリードして試合を進めていたが、軽率なターンオーバーから失点を許すなど、大きく突き放すことができない。第2クォーター終盤には2連続ターンオーバーからマックス・ヒサタケとサーディ・ラベナの連続速攻を浴びた。さらには熊谷航がオフェンスファウルをコールされ、直後のポゼッションで松脇圭志に3ポイントシュートを許し、0-7のランを食らって33-33の同点に追いつかれて前半を終えた。
後半に入ると、前半を最高の形で終えた三遠のペースに。ホーキンソンのインサイドへのパスが乱れた際にロバート・カーターが速攻を決め、岡田からターンオーバーを誘発した際には、ラベナがミドルシュートを沈めた。こうして相手のミスを確実に得点へと繋げた三遠がついに逆転。その後もラベナが力強いアタックでタフショットをねじ込んでチームに勢いを与えると、ディフェンスにも粘りが生まれ、55-50で最終クォーターに突入した。
三遠は信州の堅いディフェンスに対し攻めあぐねる場面が増えたが、カーターがタフな3ポイントシュートを沈めるなど、苦しみながらも得点を重ねた。一方の信州はパスを散らして、良い形を作るものの、ワイドオープンの3ポイントシュートに当たりが来なかった。
こうして試合を優位に進めた三遠は相手の軽率なターンオーバーにも助けられ、10点をリードしてオフィシャルタイムアウトを迎えた。その後も個で打開したカーターが2連続で3ポイントシュートを沈め、残り1分29秒で9点リードとほぼ勝利を確実なモノにした。
しかし、ホームの信州はここから最後の追い上げを見せる。アンソニー・マクヘンリーのスティールから岡田が3ポイントシュートを決めると、続くポゼッションでも相手にタフショットを打たせ、ホーキンソンの3ポイントシュートに繋げて、残り18秒で3点差まで迫った。さらに三遠のサイドからのリスタートの場面でボールを入れさせず、マクヘンリーがスティールに成功。同点のチャンスを得たが、ここでホーキンソンが味方と勘違いし、ハリスにパスしてしまったことで万事休すとなった。
ターンオーバー数は三遠が14、信州が17とそこまで差は見られなかったが、ターンオーバーからの得点は26-13と三遠が大きく上回り、この差が勝敗を分けた。そして、三遠は今シーズン初の連勝を飾った。