リバウンダー? ストレッチ4? パワーフォワードを獲る!
今回はB.LEAGUE#LIVE2021で活躍が期待されるパワーフォワード(PF)を紹介する。パワーフォワードは、その名の通り強靭な体躯を使いスクリーンやリバウンド、ポストアップなど泥臭い仕事をこなす職人というイメージが古くから定着していたが、2000年代後半からはシュートタッチに優れ、3ポイントシュートも得意とした所謂『ストレッチ4』(ポジションを1番から順番に番号を振る慣習の中で4番と呼ばれた)と呼ばれる選手が台頭してきた。
NBAにおいてはストレッチ4が当たり前となっているが、Bリーグにおいては(オン・ザ・コートルールも手伝って)昔ながらのタイプとストレッチ4を使い分けるチームが多く見られる。そのため、自チームの特徴に合わせたドラフトが肝要となるだろう。期待されるスタッツはPTS、FGM、FG%、3FGM、3FG%、FTM、FT%、OR、TR、BLKなど、タイプが分かれるため多岐にわたる。
ドラフトすべきパワーフォワードTOP5(しんたろう調べ)※3月3日時点
第5位 リード・トラビス(島根スサノオマジック)
試合数(G)38
プレータイム(MP)29.4
得点(PTS)20.2
3ポイント成功数(3FGM)1.31
3ポイント成功率(3FG%)31.9%
フィールドゴール成功数(FGM)8.45
フィールドゴール成功率(FG%)51.8%
フリースロー成功数(FTM)4.0
フリースロー成功率(FT%)86.3%
オフェンスリバウンド(OR)3.2
リバウンド数(TR)9.3
アシスト(AST)1.3
スティール(STL)1.1
ブロック(BLK)0.6
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)0.9
※この数字が高いほど優秀
個人的にパワーフォワードだったのかと驚いた選手。今シーズンのNBAサマーリーグにも参加した、島根のゴール下を支える仕事人。スクリーンとディフェンス、リバウンドに優れた昔ながらのPFといったイメージだが、時には速攻の先頭を走り、決定率は低めながら意表を着いたポップアウトからワイドオープンで3ポイントシュートを打つ機会が多くストレッチな仕事も可能な選手。それでも、主戦場はゴール下ということでFTM、OR、TRが特に優れている。
第4位 テレンス・ウッドベリー(香川ファイブアローズ)
試合数(G)35
プレータイム(MP)30.5
得点(PTS)22.4
3ポイント成功数(3FGM)1.88
3ポイント成功率(3FG%)38.0%
フィールドゴール成功数(FGM)8.69
フィールドゴール成功率(FG%)48.6%
フリースロー成功数(FTM)5.2
フリースロー成功率(FT%)84.8%
オフェンスリバウンド(OR)0.9
リバウンド数(TR)6.9
アシスト(AST)5
スティール(STL)0.8
ブロック(BLK)0.1
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)1.42
どちらかといえばスモールフォワード的な使い方をされる選手。5アウトで開きながらボールスクリーンを使う、または1on1での突破を行う選手。その結果、FTMは5.2と高く、さらに84%と成功率も高い。3ポイントシュートも高確率だが、そのほとんどがプルアップ3PTという恐ろしさ。ASTも5と高いがTOVが3と高めなのでA/TOV では高いASTを生かせていない。
第3位 ジョーダン・グリン(秋田ノーザンハピネッツ)
試合数(G)32
プレータイム(MP)30.4
得点(PTS)18.9
3ポイント成功数(3FGM)2.94
3ポイント成功率(3FG%)48.2%
フィールドゴール成功数(FGM)6.28
フィールドゴール成功率(FG%)50.0%
フリースロー成功数(FTM)3.41
フリースロー成功率(FT%)88.2%
オフェンスリバウンド(OR)1.5
リバウンド数(TR)6.8
アシスト(AST)2.6
スティール(STL)1.6
ブロック(BLK)0
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)1.08
今シーズンに福岡から秋田へ加入したパワーフォワード。ピック&ポップからの3ポイントシュートを得意とし、その決定率は驚異の48%を記録。そしてペイント内決定率59%も手伝い、FG%も50%と高確率だ。さらにFT88.2%ととにかく決定率でチームに貢献している選手。リーグNo.1『ストレッチ4』といっても過言ではないだろう。何気にSTL1.6は全選手中TOP10クオリティという、秋田らしさを見せてくれている。
2位 ユージーン・フェルプス(愛媛オレンジバイキングス)
試合数(G)28
プレータイム(MP)30
得点(PTS)21.2
3ポイント成功数(3FGM)0.18
3ポイント成功率(3FG%)26.3%
フィールドゴール成功数(FGM)8.21
フィールドゴール成功率(FG%)60.5%
フリースロー成功数(FTM)4.61
フリースロー成功率(FT%)63.9%
オフェンスリバウンド(OR)4.3
リバウンド数(TR)14.9
アシスト(AST)2.3
スティール(STL)0.8
ブロック(BLK)0.6
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)0.90
年末年始こそ出場がなかったものの、28試合連続ダブル・ダブルのスタッツを残し、B2のゴール下を支配している。ローポストからデッドロー(ベースラインのような死角になる低い位置)を主戦場にしているため、3ポイントシュートは無いに等しく、PTS、FGM、 FG%、OR、TRで貢献する、良い意味でオールドスクールなパワーフォワードと言える。
1位 ジョーダン・ハミルトン(熊本ヴォルターズ)
試合数(G)28
プレータイム(MP)29.8
得点(PTS)22.8
3ポイント成功数(3FGM)2.8
3ポイント成功率(3FG%)31.9%
フィールドゴール成功数(FGM)8.93
フィールドゴール成功率(FG%)48.4%
フリースロー成功数(FTM)2.15
フリースロー成功率(FT%)61.8%
オフェンスリバウンド(OR)1.2
リバウンド数(TR)8.9
アシスト(AST)5.8
スティール(STL)1.5
ブロック(BLK)0.3
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)2.41
昨シーズンは滋賀に在籍し、ストレッチビッグとして存在感を見せた元NBA選手。熊本に移籍後はプレータイム、スタッツ共に伸ばし、B2を席巻している。ピックやハンドオフを受けてそのままレイアップ、またはステップバックスリー、ターンアラウンドフェイダウェイ、さらには2人目のDFを引きつけた瞬間に放たれるアシストも魅力で、今シーズンは平均5.8アシストを記録している。2月5日に記録した53得点、10リバウンド、5アシスト、2スティールは圧巻の一言。
今回紹介した選手以外にもスティールランキングトップのジェームズ・マイケル・マカドゥ(渋谷)やストレッチ4のコティ・クラーク(名古屋D)、バランスに優れるグレッグ・マンガーノ(奈良)などもチームロスターを見ながら候補として残しておきたい。
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