ケビン・デュラント

新チームのケミストリー構築について「1試合で生まれることもある」

左膝の内側側副靱帯挫傷により1月中旬から欠場していたネッツのケビン・デュラントが、現地3月3日のヒート戦で復帰した。

先発出場したデュラントは、35分の出場で31得点4リバウンド4アシストを記録した。しかし、試合は後半からディフェンスを引き締めたヒートを前に第3クォーターで17-28とビッグクォーターを許してしまい、ネッツは107-113で敗れた。

デュラントは久々の実戦後「状態は良かった。これから試合に出ればもっと良くなる」とコメント。ジミー・バトラー(左つま先)、PJ・タッカー(左膝)、カイル・ラウリー(個人的な事情)不在のヒートに負けた結果について「このリーグでは、どのチームが相手でも軽視してはいけない」と語った。

「どの選手も、自分のバスケットIQを示したいと思うもので、今日のスタッツシートを見ても、相手の4選手が20得点を超えている。これだけを見れば、オールスターが揃っているように見える。このリーグでは、どのチームが相手でも軽く見てはいけない」

デュラントが語ったように、ヒートはバム・アデバヨが30得点11リバウンド6アシスト、タイラー・ヒーローがベンチから27得点、同じくセカンドユニットのケイレブ・マーティンが22得点、マックス・ストゥルースも21得点5リバウンドの活躍を見せた。

デュラントは欠場前と変わらぬパフォーマンスだったが、ネッツは彼が欠場中にジェームズ・ハーデンをトレードし、ベン・シモンズやセス・カリーを戦力に加えた。シモンズはまだプレーしていないものの、レギュラーシーズン残り18試合という短期間でチームケミストリーを構築しなければならない。

ネッツのケミストリー構築が一筋縄ではいかない理由の一つに、敵地での試合にしか出場できないカイリー・アービングの存在もある。新型コロナウイルスワクチンを接種しないアービングは、ニューヨークで行われる試合に出場できない。それでもデュラントは「ケミストリーが1試合で生まれることだってある」と心配していない。

「逆に20試合かかることもある。大事なのは実際にコートでプレーしてみて、何がチームにとって機能するかを把握すること。上手く機能する公式や基準のようなものなんてない。自然に生まれるものだからね」

NBAシーズンは82試合と長期戦で『マラソン』と形容されるが、来月からプレーオフが開幕するため『ラストスパート』時期に入った。チームのリーダーとして、今後の試合で気をつけることを聞かれたデュラントは「あらゆる部分でのディテールに気を配る。いつだって、試合に勝つことが目標。ただ、優勝できるだけのチームになるには、練習、シュートアラウンドで取り組んでいることを実戦で機能させないといけない。それが何よりも重要だ」と答えた。

3連敗中のネッツは、現地6日に敵地でセルティックスと対戦する。