世界最終予選で大会MVPを受賞し、母国を初の五輪出場に導く
ウィザーズはスパーズから解雇されたトーマス・サトランスキーを獲得したことを発表した。
チェコ出身、30歳のサトランスキーは201cm95kgのシューティングガード。2016年に加入したウィザーズで3シーズンを過ごした後、ブルズで2シーズンプレーし、今シーズンはペリカンズに移籍した。今シーズンは32試合に出場し平均15.0分のプレータイムで2.8得点、2.4アシスト、2.0リバウンドを記録していたが、トレイルブレイザーズ、スパーズにトレードされたところでウィザーズに復帰することとなった。
ウィザーズに在籍していた最後の2018-19シーズンには80試合中54試合で先発を務め、平均8.9得点、5.0アシストを記録し、チームの主力を担っていた。また、東京オリンピックの世界最終予選では大会MVPを受賞し、母国を初のオリンピック出場に導いた。
今シーズンのウィザーズは開幕ダッシュに成功したものの中盤に失速し、エースのブラッドリー・ビールが手首の手術で今シーズン終了となった。そして、スペンサー・ディンウィディーとダービス・ベルターンスを引き換えにクリスタプス・ポルジンギスと2巡目指名権をマーベリックスから獲得する大幅なテコ入れを行った。
ウィザーズは現在27勝33敗で東カンファレンス11位と低迷している。それでも、ディンウィディーを放出して薄くなったバックコートの層をサトランスキーが埋め、ゲームコントロールに安定感が増せば、プレーイン・トーナメント進出も可能だ。