アレックス・レン

「この恐ろしい戦争ができる限り早く終結することを願う」

キングスのアレックス・レンとラプターズのスビ・ミハイリュクはウクライナ出身のNBA選手だ。ロシアのウクライナ侵攻が本格的に開始された昨日、2人は共同で声明を発表し、戦争に反対するとともにロシアを非難している。

「大きな悲劇が僕たちの愛する祖国、ウクライナを襲っている。僕たちはこの戦争を断固として非難する。ウクライナは平和で、自分たちの運命を自分で決めたい人たちが暮らす主権国家だ。僕たちの家族、友人、親戚、そしてウクライナにいるすべての人たちのために祈りたい。この恐ろしい戦争ができる限り早く終結することを願う。親愛なるウクライナのみんな、耐えてくれ。僕たちの強さは団結するところにある。僕たちは君たちとともにいる」

レンもミハイリュクもアメリカの大学でバスケをプレーし、レンは2013年の、ミハイリュクは2018年のNBAドラフトで指名を受けている。中でもNBAキャリア9年目のベテラン、レンはウクライナ東端でロシアと国境を接するアントラトシトの出身。ここはロシアが『ルガンスク人民共和国』として独立を承認し、軍を派遣した地域だ。ロシア系の住民が多く、日常的にロシア語が話される地域だが、レンは声明の中であくまでウクライナを支持する姿勢を打ち出している。その心労がいかに大きいかは計り知れない。

2人とも故郷を離れて長いが、この事態を憂い、同じウクライナの人々の無事を祈る気持ちに変わりはない。