ジャ・モラント

アリウープからのリバースダンクで会場を盛り上げる

グリズリーズのエースとして飛躍のシーズンを送るジャ・モラントは、3年目にしてキャリア初のオールスターに選出された。

並みいるライバルを押しのけて西カンファレンスのスターターに選出されたモラントは、チーム・デュラントの一員として球宴に出場し、6得点3アシストを記録。第2クォーターにはホークスのトレイ・ヤングとの連携でアリウープからのリバースダンクで会場を盛り上げた。

「出場できたこともそうだし、スターターに選ばれたことも、本当にうれしかった」とキャリア初のオールスターゲームを振り返ったモラントは、今年のオールスターウィークエンドに表彰されたリーグ創立75周年記念チームのように、25年後の100周年記念チームに選ばれたいかと聞かれると「そのためにやっている」と答えた。

「僕はメンフィスのためにプレーしている。メンフィスを代表してプレーできるのは光栄なことでうれしい。100周年のトップチームに関してだけど、そのリストに加われるように努力している」

NBAスーパースターの称号を実力で勝ち取ったモラントだが、その才能を持ってしても高校時代まで無名だった。縁あってマレー州立大にリクルートされて現在までの道が拓けた彼は、学生時代のモチベーションについて聞かれ、こう答えた。

「家族、それから娘の存在が大きかった。家族が僕にとって最大のモチベーションだった。朝に目が覚めて、コートでの努力に集中した。自分が頑張れば、家族も生活に関して心配せずに済む」

「高校時代に無名だった自分が、今こうやってオールスターに選ばれたのは、自分の力を信じていたから。それだけの力があるという自信があったから。もちろん、努力しないといけなかったし、辛抱強くないといけなかった。それでも僕は、『大丈夫』と自分に言い続けた。自分自身でい続けて、これまで通り努力を続けてきた」

今シーズンのグリズリーズは、モラントら若手と経験豊富なベテランが上手く噛み合い、西の3位でオールスターブレークを迎えた。モラント個人も平均26.8得点、5.8リバウンド、6.9アシストとキャリアベストのシーズンを送り、『サプライズチーム』の原動力になっている。レギュラーシーズン終盤、そしてプレーオフと続く今後も、勢いに乗るモラントに注目だ。