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ベンチの選手層が増したペイサーズは東上位でのプレーオフ進出も視野に

オールスター選出3回(2013、2014、2016年)を誇るポール・ジョージが所属するペイサーズは、2012-13シーズンから2年続けて東カンファレンス決勝まで勝ち進み、当時NBAを席巻していたレブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュを擁するヒートに同一カンファレンスで唯一対抗できるチームとして注目されていた。

だが、2014年の夏にジョージが右足解放骨折という重傷を負ったことで、2014-15シーズンはプレーオフ進出を逃した。昨シーズンはジョージが完全復活を果たし、東の7位でプレーオフに返り咲くと、今オフには積極的な補強を実行。ジェフ・ティーグ、アル・ジェファーソン、タデウス・ヤング、アーロン・ブルックスといった経験豊富な選手を獲得し、昨シーズンから導入し始めたアップテンポなオフェンスシステムをさらに強化している。

ジョージは『SLAM』とのインタビューで、キャバリアーズ、ラプターズなど上位を狙えるチームと競い合える戦力を集めたフロントに対し、感謝の気持ちを述べている。

「チームのフロントオフィスは、僕たちがカンファレンス決勝に勝ち進んだときと同等の戦力を集めようとしてくれた。この数年間できなかったプレーをできるようにしてくれた」

「昨シーズンはプレーオフに進出できたけれど、一昨年はできなかった。僕は、ベンチ選手の層が薄いと感じていたんだ。でも今のチームの選手層は厚くなって、複数のポジションでプレーできる選手、色々なことを実行してくれる選手がいる。すごく良いチームになれる予感がする」

ジョージは、2015年にプレーオフ進出が叶わなかった後もチームが補強を継続したことで、精神的に楽でいられたとも語った。

「とても贅沢なことだと思う。NBAのシーズンは非常に長いし、選手としてはシーズンを無駄にしたくはないと思うもの。チームがどこに向かっているのか、何かを勝ち取ろうとする意欲がないのではないか、とは考えたくはない。それはリーグで経験することの中で最低な出来事の一つだから。だからこそ、僕は補強を実行してくれて感謝したいんだ。僕を支えてくれる選手を獲得して、プレーオフ進出を達成し、レブロン(ジェームズ)のキャバリアーズと戦えるようにしてくれたのだから」

先日、「今シーズンは自分がMVPを取る番」と語るなど、ジョージは心身ともに充実している様子。戦える舞台を用意してくれたチームへの恩返しとして、結果で応えようとするジョージへの期待は高まるばかりだ。

リオ五輪でも金メダル獲得に貢献。MVP発言が飛び出すなど自分にもチームにも手応えを感じている様子だ。