ディーン・ウェイド

ウェイド「僕の努力を認めてくれているし、期待を裏切るわけにはいかない」

現地1月24日に行われたニックスvsキャバリアーズは、ケビン・ラブがベンチから12本中6本の3ポイントシュートを含むチーム最多の20得点に加えて11リバウンド、ダリアス・ガーランドが決勝点となる3ポイントシュートを含む13得点12アシスト、エバン・モーブリーが15得点12リバウンド5アシストを記録し、ホームのキャブズが95-93で勝利した。

若い選手の多いチームの精神的な支柱であり、今シーズンはコートでのパフォーマンスでも再び高い評価を得ているラブは、先発に抜擢された2年目のディーン・ウェイドを「正真正銘のプロ」と絶賛した。

ウェイドは35分の出場で7本中4本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール8本中4本成功の13得点5リバウンド3スティールを記録して勝利に貢献した。ウェイドは昨シーズンに2ウェイ契約から本契約を勝ち取った苦労人だ。今シーズンもローテーション当確の選手とは言えず、直近5試合中2試合でプレータイムを与えられなかった。

それでも先発出場のチャンスをつかむと、得意のロングシュートだけではなく、リバウンド、身体を張ったハッスルプレーで指揮官J.B.・ビッカースタッフの期待に応えた。「ウチには貢献してくれる選手が多い。ディーンは、ちょっとタイプが違う。フリースローラインではシャック(シャキール・オニール)のようだけど、それ以外では本当に素晴らしい。チームのために必要なプレーを実行してくれる」とジョークを交えたラブは「ここまでやってくれると思っていなかった部分もあるけど、彼のプレーのおかげで僕たちはチームとしてやりたい形でプレーできている。彼はビッグショットも決めてくれたしね。彼をScrappy(根性のある、肝っ玉の据わった等の意)と形容できるのかもしれないけれど、彼は本当にプロフェッショナルな選手」と続けた。

限られたチャンスをモノにしているウェイドは「期待を裏切るわけにはいかない」とコメントしている。「コートに立つ時、僕が考えるのはチームにエネルギーをもたらすようなプレーをすること、守備時に適切なポジションを取ることで、フィジカルでアクティブなプレーを心がけている。オフェンスに関しては、ウチにはDG(ガーランド)、Kラブ、アイザック(オコロ)たちがいるから心配していない。ディフェンスで彼らの負担を軽くしてあげたい」

チーム事情によりプレータイムをもらえない試合があっても、ウェイドは「それが自分の役割」と前向きに受け止めている。「コートには5人しか立てないんだ。気持ちの上での準備はいつも整えている。昨シーズンはメンタルを保つのが難しかった時期もあったけど、割り切れるようになってからは『常に準備万全の状態にしておこう』という気持ちになった。いろいろと考えるより、しっかり準備を整える方が良い」

「今日のシュートラウンドの時に先発と伝えられて、J.B.からも『やってこい』と声をかけてもらっているし、コーチ陣も僕の努力を認めてくれている。期待を裏切るわけにはいかないんだ」

直近8試合で7勝を記録しているキャブズにとって、ウェイドのようなロールプレーヤーはチームを機能させる上で欠かせない。司令塔のリッキー・ルビオがシーズン終了の重傷を負って離脱したが、キャブズはラブを中心にチーム一丸となって目の前の試合に集中している。バックスとの次戦に勝てば、東カンファレンス4位の同チームと勝率で並ぶ。『ダークホース』の彼らは、上位勢にとっても軽視できないチームになりつつある。