トランジションを牽引、19得点6リバウンド1アシスト5スティールを記録
2019年にアメリカへ渡った馬場雄大の海外挑戦3年目は、Gリーグのテキサス・レジェンズ。2019-20シーズンに続いて、GリーグからのNBA入りを目指す。
その馬場が現地11月6日のレイクランド・マジック戦に出場した。前日、同じくマジックを相手にベンチからの出場で22分プレー、13得点5リバウンドを記録した馬場は、連戦の2試合目でさらにギアを上げた。
18-2とリードした第1クォーター途中から出場した彼の最初の見せ場は、十八番のプレーであるスティールからのワンマン速攻。スティールしたボールが流れて拾うまでに時間がかかったためにディフェンスが戻り、2人相手の窮屈なフィニッシュとなったが、ゴールテンディングの判定で初得点となった。さらに数ポゼッション後には、速攻を狙う相手のパスに鋭く反応して再びスティールに成功。そのままリムへと突進し、フェイクでディフェンスをかわして得点を決めた。前半終了間際にはキャッチ＆シュートの3ポイントシュートのチャンスも確実に決めている。
Gリーグ1年目の一昨シーズンには周囲の評価を勝ち取るまでに時間がかかったが、今回はすでに十分なプレータイムが与えられており、馬場の得意な縦に速いオフェンスも多いためにチームと彼自身のプレーが噛み合っている。またオーストラリアリーグでの1年を経てフィジカルも強化され、ディフェンスでは1対1で押し負けることなく、そこからトランジションの牽引役となった。ディフェンスでは流れの中でチームメートにマッチアップを確認する指示を出すリーダーシップなど、成長が見て取れる。
だからこそ、馬場のプレータイムがチームで3番目の32分まで伸びたのも驚きではない。19得点6リバウンド1アシスト5スティールを記録して、120-103の勝利に貢献。ファストブレイクを主体に13本中8本のフィールドゴール成功と高い確率でシュートも決めている。開幕前には「得点は最低2桁を目指す」と語っていたが、この数字はクリアしている。Gリーグでの活躍がNBAチームの目に留まるか、今後の動向に注目だ。
