改善が見られたオフェンス、全員攻撃で的を絞らせず
3連敗を喫し決勝トーナメント進出が潰えた車椅子バスケットボール日本代表。2020年東京パラに向け気持ちを切り替えて戦いに臨んだ日本は、カナダを相手に76-45で初勝利を収めた。
香西宏昭の速攻、豊島明の合わせが決まり日本が先行。過去3戦と違い攻めのベンチワークを見せる及川晋平ヘッドコーチは残り3分、9-6とリードした場面で土子大輔、宮島徹也、永田裕幸、鳥海連志、藤澤潔をコートに送り込んだ。土子がファーストショットを沈めるなど、13-9で今大会初めて第1クォーターをリードして終えた。
2クォーターに入っても日本のペースが続く。千脇貢のゴール下の得点や香西の2本の3ポイントシュートなどで25-15と点差を2桁に広げた。ベンチから登場した鳥海のバックシュート、永田のフリースロー、村上直広の高速レイアップが決まり全員バスケで得点を重ね的を絞らせない。35-24とリードを広げ前半を終了した。
すべての選手が持てる力を発揮し、全員得点を記録
後半もこれまでのうっぷんを晴らすかのように躍動する日本。藤本玲央、土子のハイポインターが動きの中でミスマッチを作り出し高確率でミドルシュートを沈める。守備面でもアグレッシブなディフェンスでタフショットを打たせ、ターンオーバーを誘発させる。第4クォーターには宮島が得点を決め、ベンチメンバー全員得点を記録した。永田のバックシュート、鳥海のバスケット・カウントも飛び出し、日本の理想とするバスケットボールを展開し76-45で圧勝した。
日本は最後までシュート精度を落とさず、54%のフィールドゴール率を記録した。また21ものターンオーバーを誘発したハードなディフェンスは圧巻の一言。ターンオーバーからの得点も24と効率の良さを物語っている。
グループリーグ最終戦は世界でも強豪のオーストラリアとの試合を迎える。2020年東京につながるプレーに期待したい。試合は本日9月12日(月)25時30分の試合開始だ。