中村拓人「沢山のことを吸収して成長できるようにこれから頑張りたい」
レバンガ北海道は先日、特別指定選手として加入した山口颯斗と中村拓人の入団会見を行った。
山口は筑波大4年、194cm90kgのシューティングガード兼スモールフォワード。昨シーズンは宇都宮ブレックスに特別指定選手として加わったが、新型コロナウイルスの影響を受けデビューの機会がないままシーズン中断を迎えた。2020年12月に行われたインカレでは、筑波大のエースとして戦い得点王に輝いている。194cmとインサイドプレーヤーを務められる体格を持ちながら、ガード陣と遜色ないスキルを持ち、自らボールプッシュして仕掛けることができる選手だ。
山口は会見で「僕のプレースタイルはオールラウンドにプレーできることが強みだと思っています」とコメント。「Bリーグという外国籍選手がいる中でも大学時代からの持ち味であるリバウンドからのファストブレイクや、練習の中でやりやすいと感じている外国籍選手とのピック&ロールが通用するのか試していきたいです」
北海道を選んだ理由としては『成長』をポイントに挙げ、こう答えた。「外国籍選手も日本人選手も比較的同じ頻度でボールをシェアして攻撃するスタイルを目指しているチームなので、自分自身もシュートを打つ機会も増えて、自分自身の成長にもつながると考えてこのチームを選択しました」
「ここで成長して、レバンガ北海道に欠かせない存在になれるように頑張っていきたいと思います。ブースターの皆さんも声が出せない中でも熱量が伝わる応援をしてくださっていると思いますので、その中でプレーできることを楽しみにしています」
中村は184cm78kgのポイントガード。高校時代には、中部大学第一で3年時にキャプテンとしてウインターカップ準優勝を経験。現在は大東文化大の2年生で、中村にとって今回は初めてのBリーグへの挑戦となる。
会見で清永貴彦GMは、中村を次のように紹介している。「ポイントガードとしてバスケットのセンスがありIQも高く、ディフェンス面でも長い手を使ってアグレッシブにプレーしますし、パスも上手く、彼がボールを持っていて非常に安心してみていられるような、いろんな可能性をもったガードだと思っています」
中村は大学在学中のため短期契約となるが、本人は「短い期間ではありますが、このチームから沢山のことを吸収して成長できるようにこれから頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。「試合に出るチャンスがあれば、特にこの大きさでも早い展開を繰り出していけるようにしたいですし、ディフェンスの強度やゲームコントロールなども先輩方から学んで成長していきたいと思います」
北海道は現在7勝20敗で東地区下位にいる。それでも12月にはシーホース三河に勝利し、年明けの信州ブレイブウォリアーズ戦では、今シーズン初となる同一カードでの連勝を果たすなど、新たなチームがこれから上昇気配にある。新たに加わった山口と中村が北海道に若きエネルギーを持ち込み、チームにさらに勢いを与えることができるか期待したい。
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