アンドレ・ロバーソン

指揮官は「彼自身も手応えを感じている」

新型コロナウイルスの影響でシーズンが長く中断したことで、多くのチーム、多くの選手が影響を受けた。だが、変則スケジュールになったことが追い風になるケースも出てくるかもしれない。特に、サンダーのアンドレ・ロバーソンにとっては。

ロバーソンは、2018年1月28日に行われたピストンズ戦で左膝膝蓋腱断裂の重傷を負い、それから2年以上リハビリを続けている。昨夏の時点でリハビリは終了したはずだったが、なかなか戦線復帰はできず、結局は中断までチームに帯同できなかった。

それでもサム・プレスティGMは先月の時点で「ドレのコンディションは良好だ。この時間が彼にはプラスに働いた」とコメント。今はチームに加わり、シーズン再開に向けた個人練習を行っている。ルーキーながら今シーズンここまで29試合出場と活躍しているルグエンツ・ドルトは、ロバーソンからディフェンスについて多くを教えてもらっていると語るとともに「彼はもう準備万端さ、行けるよ」と断言している。

ロバーソンはもともとディフェンスに定評のある選手。ケガをする前にはオールディフェンシブの2ndチームに選ばれたが、ケビン・デュラントに言わせれば「このリーグで一番ディフェンスが上手い選手」だ。

ヘッドコーチのビリー・ドノバンは言う。「今はみんな決められた時間にワークアウトをしている。オーランドに行ってチーム練習を始めた時に、彼がどのようにプレーできるのか実際に見るのが楽しみだ。会話をする限り、彼自身も手応えを感じている」

もっとも、長すぎる故障離脱から復帰したロバーソンがどこまでのプレーを見せられるかは未知数で、むしろ100%のプレーを求めるのは酷だろう。それでもロバーソンがコートに立てば、チームメートに大きな勇気を与えられるはず。ここで復帰を果たせば来シーズンの完全復活にも繋がる。これまでも復帰に向けて前向きなニュースは何度か報じられたが、すべて空振りに終わってきた。今度こそ、の思いはサンダー関係者に共通したものだ。