クックも「ケビンは僕にとって兄のような存在」
レイカーズのクイン・クックはデューク大学での4年間のうち3年間で先発を務め、2015年には全米チャンピオンに輝いた。大学で数々の成功を収めたクックは卒業後にNBAドラフトにエントリーしたが、どのチームからも指名されなかった。夢がかなわず気落ちしたクックにアドバイスを送ったのが、同郷の幼馴染であるケビン・デュラントだった。
デュラントは自身がプロデュースを務めたドキュメンタリー『Basketball County:In the Water』の中で、当時についてこう振り返った。
「ドラフトされなかった時、クックから電話をもらったんだ。彼はただ泣いていて『君には才能があるから、努力を続ければいい』と伝えた。そして、僕が言った通り、クックは努力を止めなかった」
『Basketball County』とは、デュラントとクックの出身地であるメリーランド州のプリンス・ジョージ郡出身のバスケットボール選手の人生を追ったドキュメンタリーだ。プリンス・ジョージ郡の人口は約80万人だが2000年以降、25人のNBA選手を輩出した。作品のハイライトの一つが、クックがドラフト選外からNBAチャンピオンになるまでのストーリーだ。
クックはGリーグで2年間プレーした後に、2017年にNBAデビューを果たした。マーベリックスやペリカンズで短期間プレーしたが再びGリーグへ戻り、2018年にデュラントが所属していたウォリアーズに加わった。主にセカンドユニットとしてプレーし、チームの2018年のNBA優勝に貢献した。そして、2019年夏にレイカーズと2年600万ドル(約6億4000万)で契約を交わした。2019-20シーズンは38試合に出場し平均4.8得点、1.1アシストを記録している。
クック自信も『Insider』とのインタビューで親友のデュラントについて、こう語っている。「ケビンは僕にとって兄のような存在で何でも相談できる友人だ。僕を心配して連絡してくれる。本当に頼りになる存在だよ」