コービー・ブライアント

「これまでに見た過去のハイライトは目にしたくない」

2020年のバスケットボール殿堂入りを果たしたコービー・ブライアントは、今年の1月下旬にヘリコプターの墜落事故により志半ばにしてこの世を去った。

世界中のバスケットボールファンに衝撃を与えた事故からもうすぐ3カ月が経とうとしているが、コービーの死は簡単に受け止められるものではない。レイカーズでデュオを組み、スリーピート(3連覇)を達成したシャキール・オニールもいまだにコービーのことを毎日のように考えてしまうと、ポッドキャスト番組『The Big Podcast with Shaq』で打ち明けた。そしてシャックは8月29日に予定されている殿堂入り式典を見ないことに決めたという。

「彼がいなくて寂しい。いまだに彼のことを毎日考えてしまうんだ。今の悲しみの度合いを1が最小で10が最大の数値で表すとしたら、ようやく2くらいまで落ち着いた。もし式典を見てしまったら、また7から9くらいに悪化してしまう。これまでに見た過去のハイライトは目にしたくない。だから殿堂入りの式典は見ないことに決めた」

シャックは式典を見ないと宣言したがあるアイディアを提案した。それは最新技術を使い、コービーのホログラムを作ることだ。

「彼の妻やご両親がスピーチをするのも良い考えだと思うけど、こういうアイディアはどうかな? コービーのホログラムを作るんだ。彼が出席者の隣に座っているように見えるホログラムを作ればいい」

今年はコービーと同じ時代にNBAを盛り上げたティム・ダンカン、ケビン・ガーネットの殿堂入りも決まったため、式典は過去最高の盛り上がりを見せると言われている。すでに関係者もコービーのキャリアを称える方法を考えているだろうが、シャックの妙案も検討に値するのではないだろうか。