篠山竜青

「このリーグ、クラブが信頼できる組織だと再確認できた」

Bリーグは昨日、チャンピオンシップなどポストシーズンを含むすべての試合を今後は行わず、今シーズンを終了すると発表した。

Bリーグ開幕から初のタイトル獲得を目指して体制を一新した川崎ブレイブサンダースは、『激しさ』を前面に押し出す戦いぶりで強さを見せ、中地区では31勝9敗と1強の状態。チャンピオンシップで優勝を決めるべく、これまで以上の手応えを持ってポストシーズンに挑むはずだったが、シーズンはここで終わってしまった。

これを受けてクラブはリリースを発表。その中で元沢伸夫代表はこうコメントしている。

「今シーズンは悲願のリーグ制覇を目指しており、選手・コーチ・チームスタッフは川崎らしいエナジー溢れる素晴らしい試合を何度も見せてくれました。開幕前から人知れず多くの努力をし、優勝への思いはどのクラブにも負けない自負もありました。シーズン終了に伴い、チャンピオンシップを戦ってのリーグ制覇という目標は果たせませんでしたが、選手達は、皆様の記憶に永遠に残るような魂のこもったプレーを幾度となく見せてくれたと思います。そして、見ている方々に、絶対に諦めない心、仲間を大切に想う気持ち、そして何よりもバスケの楽しさを十二分に伝えてくれたと確信しております。優勝への思いは来シーズンに繋げ、必ずや優勝トロフィーを川崎に持ち帰ります」

また、キャプテンの篠山竜青はこうコメントしている。

「コロナウィルスが世界的に流行してしまい、日々状況が目まぐるしく変化していく中で、リーグ、クラブ、選手会がしっかりコミュニケーションをとりながら最善の方法を常に模索し、足掻き、バスケットボールで日本を元気にしようと、本気でアクションを起こし続けて来れたことに、選手として有難い経験だったと思います」

「このような困難で難しいシチュエーションになったからこそ、改めてこのリーグ、クラブが信頼できる組織だと再確認することができましたし、選手会の価値を知ることができました。そして何より、スケジュールがどうなるかわからない中でも、チーム一丸で、ハードに準備をし続けたこのチームを誇りに思います。シーズンが途中で終わってしまうことは不本意ですが、この難しい困難を、一丸となって乗り越えていきましょう。日本一丸!!一家団結!!」

川崎にとっては非常に残念なシーズン終了となってしまったが、元沢代表が「選手をはじめとする関係者の健康と安全を第一に考え、感染防止拡大に努めるための決定であることを受け止め、尊重いたします」とコメントしたように、その決定は十分に理解されている。今はこの困難を一丸となって乗り越え、来シーズンにあらためてタイトル獲得に向け、さらに強くなった川崎のバスケットを見せてもらいたい。

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