ルーキーの中ではリーグトップクラスの収入
今シーズン開幕から7試合に出場し、新人では7位の平均12.6得点、同4位の6.0リバウンドを記録するなど、期待以上のパフォーマンスを続けているウィザーズの八村塁。その影響力は多岐に渡り、コート外でもルーキートップクラスの経済効果を生んでいる。
『Forbes』によれば、八村は現在までにナイキのジョーダン・ブランドを始めとする7社とエンドースメント契約を結んでおり、来年2月のオールスターウィークエンドまでに新たに3、4社と契約する予定だという。今シーズンの年俸はおよそ450万ドル(約4億9000万円)だが、オフコートでの年収は1000万ドル(約11億円)を超える見込み。これは、ドラフト全体1位指名を受けたペリカンズのザイオン・ウィリアムソンに次ぐ年収とのこと。
『八村効果』は、ウィザーズの試合チケットセールスにも表れている。オンラインチケット販売ウェブサイト『Stub Hub』によれば、昨年のこの時期と比べて、ウィザーズのチケット売上は17%増。日本からの購入も大きく伸びている。また八村関連のチームグッズの売り上げも好調で、ユニフォームの売り上げはルーキーの中でもトップクラスの数字を残している。
『Forbes』の記事の中で、シラキュース大でスポーツマネージメント学の教授を務めるリック・バートンは、八村が日本の子供たちにとってのヒーローになると話す。「これまでNBAを見ていなかった子供たちも、彼らにとってのヒーローが誕生したことでNBAのファンになるでしょう。彼の存在は、日本のバスケットボールの発展にとって非常に大きなアドバンテージになります」
日本人史上初のドラフト1巡目指名選手となった八村は、NBA選手として、今後もコート内外で日本のバスケットボールをリードしていく。