「ナゲッツのファンなら、僕たちを信じて応援するべき」

現地10月24日、ナゲッツがホーム開幕戦でペリカンズを相手に最大23点差を覆す劇的な逆転勝利を飾った。

大黒柱のニコラ・ヨキッチは35得点15リバウンド10アシストを記録し、通算199回目のトリプル・ダブルを達成したが、試合後の会見で口をついて出たのは、歓喜ではなく地元ファンへの厳しい苦言だった。

主力に複数の負傷者を抱えるナゲッツは、立ち上がりから攻守で精彩を欠き、前半だけでペリカンズにフィールドゴール成功率65.9%を許し、第2クォーターには30-53と23点の大量リードを奪われた。不甲斐ない展開に苛立ったアリーナのファンからは、チームへ容赦ないブーイングが浴びせられた。

後半に猛反撃を仕掛け、最後はオーバータイムで突き放し141-135で勝利したものの、ヨキッチの怒りは収まっていなかった。会見で記者からベンチ陣の奮闘とモメンタムの維持について問われると、ヨキッチは遮るように切り出した。

「その話を出してくれて本当に良かったよ。僕たちはホーム開幕戦でブーイングを浴びた。僕らにブーイングをしたファンは、もう試合に来る必要はないと思う」

さらに、常勝軍団としての自負と、これまで築き上げてきた歴史への敬意を込めてこう続けた。「普段から僕たちを追ってくれているファンなら、僕らが決してあきらめないチームであることや、もっと過酷な状況から何度も逆転してきたことを知っているはずだ。だから、僕に言わせれば、彼らはもう歓迎されない」

前半に大差をつけられた要因について「エンジンがかかるのが遅かったわけではない」とヨキッチは振り返る。「何をやってもうまくいかず、相手のシュートが決まり、こちらのシュートが入らなかった。嫌な空気が漂っていて、そこから抜け出して正しい軌道に戻るまでに数分間の時間が必要だっただけだ」

後半に入ると、チームメートの奮起がエースを支えた。特にゲームハイの42得点を挙げた相棒・ジャマール・マレーの存在について、ヨキッチは全幅の信頼を口にした。

「彼はシュートが1本決まるのを見届けるだけで、次の数ポゼッションで一気に爆発できる。今夜は試合を通じて素晴らしいエネルギーを保っていたし、タイムアウトのハドルでも常に声を出して『信じろ』とみんなを鼓舞していた。16点ビハインドの時も『絶対に勝てる』と言い続けていたんだ」

第4クォーター残り17秒にマレーが同点フリースローを沈めて試合を延長戦へ持ち込むと、オーバータイムではヨキッチが自ら8得点を集中させて試合を支配。また、この日攻守で輝いたルーキーのトレボン・ブラジルについて「攻守両面で本当に素晴らしく、間違いなく今夜のXファクターだった」と称賛した。

会見の最後、席を立つ間際にもヨキッチは「ナゲッツのファンなら、僕たちを信じて応援するべきだ」と強い言葉を残した。どんな劣勢に立たされても決してあきらめず、泥臭く白星をもぎ取ってきたナゲッツ。エースが発した辛口のメッセージは、アリーナのファンにとっても重い教訓を残すホーム開幕戦となった。