開幕は10月3日のA東京vs宇都宮からスタート

Bリーグは10周年を迎え開幕に先立って『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズン』のティップオフカンファレンスが9月22日に帝国ホテルで行われた。会見には『FIBAインターコンチネンタルカップ2025』に出場していた宇都宮ブレックスを除く、全クラブの代表選手が登壇。それぞれに個人の目標とチームの見どころについて語った。

会見では多くの選手が、チームでテンポの速いバスケットを目指しているということが印象的だった。開幕を前回王者の宇都宮と戦うアルバルク東京のテーブス海も「今までとは違う早い展開からのバスケットが見どころ」と語り、ディフェンスが主体だったA東京のプレースタイルに変化が起きていることへ自信を臨かせた。チャンピオンシップ出場を目指す秋田ノーザンハピネッツの菅原暉や、茨城ロボッツの久岡幸太郎、準優勝に輝いた『AICHI CENTRAL CUP 2025』でその片鱗を見せたファイティングイーグルス名古屋の保岡龍斗からも同様にアグレッシブに速い展開のバスケットを目指すとコメントが続いた。

ロスターに大幅な変更があった越谷アルファーズや京都ハンナリーズからは、新チームへの展望が語られた。越谷を長く支える松山駿は「新しいチームは外国籍選手主体のチームにはなっているが、日本人選手のステップアップが必要」と語り、京都の澁田怜音は中心選手が抜けたことで戦力低下を懸念しているファンに対してこのように意気込んだ。「前線から激しいプレッシャーをかけ、全員が得点を狙えるバスケットを目指します。主力が抜けたことを払拭していきたいです」

そしてリーグの注目選手として活躍が期待されるレバンガ北海道の富永啓生は、3ポイントシュート成功率50%を目指すことを公言した。「自信はあるし、アテンプトも増えていくと思います。シュートを打ち続けることでチームのオフェンスを引っ張っていきたいです」

B2から昇格したアルティーリ千葉と富山グラウジーズは、B1で勝てることを証明したいという意気込みが感じられ、全26クラブで争われる『B.革新』前最後のシーズンが徐々に熱気を帯びていることが感じられる会見となった。