日本人エースが退団も新戦力でチーム力アップ

B2昇格から最短でのB1昇格を目指した昨シーズンだったが、プレーオフのクォーターファイナルでライジングゼファー福岡に敗退。昇格チームとして一定の成果はあったが、目標は達成できなかった。

今オフは多くの選手が継続となったものの、クラブ創設から指揮官を務めた伊佐勉ヘッドコーチが退団し、昨シーズンまでアソシエイトヘッドコーチを務めたスペイン人のマテオ・ルビオがヘッドコーチに昇格した。日本人選手トップの平均12.8得点を記録した木村圭吾、バックコートの要だった渡辺竜之佑の退団は痛手だが、しっかりと補強を敢行。まずは神戸ストークスの先発として平均8.7得点を挙げた成長著しい川島聖那を獲得。身体能力が高く、ポテンシャル十分なモサクダミロラ(茨城ロボッツより移籍)とともにバックコートに厚みを持たせた。昨シーズン、千葉ジェッツから東京ユナイテッドバスケットボールクラブにレンタル移籍していたトビンマーカス海舟も注目度が高い。

外国籍選手は、福島ファイヤーボンズで平均15.4得点、8.3リバウンド、2.5アシストとオールラウンドな活躍を見せたラポラス・アイヴァナーカスの継続メンバーとの融合が楽しみだ。昨シーズン叶わなかったB2優勝に向けて、リベンジのシーズンが始まる。

スタッツ

予想スタメン

ヘッドコーチは交代したものの、昨シーズンまで志向していた「堅いディフェンスから素早くオフェンスに転じる」スタイルは継続となるだろう。また2ポイントシュートと3ポイントシュートをバランスよく試投するオフェンスも継続させていきたいところだ。昨シーズン、藤澤尚之や西野曜の成長は目覚ましいものがあったため、全員がステップアップを遂げて、より強固なバスケを展開していきたい。

所属選手一覧

【キープレーヤー】

細谷将司
クラブ創設時からチームの中心となる絶対的な支柱。ベテランと呼ばれる年齢になってきたものの、コート上での彼の活躍は必要不可欠だ。昨シーズンはケガで出場できない試合もあったが、平均10.8得点、2.4アシストを記録して6試合で20得点以上を叩き出した。今シーズンもチームを勝利に導く活躍を期待したい。

【若手選手】

内藤英真
中学卒業後にアメリカに渡り海外挑戦をしていたが、1月に特別指定選手として途中加入。昨シーズンは出場機会は多くなかったが、世代を代表するプレーヤーで、ポテンシャルの高さはチーム随一だ。スコアリングガードとして存在感を示すことができればチームの底上げに繋がる。

【新加入選手】

トビンマーカス海舟
2月からレンタル移籍で加入したB3の東京ユナイテッドバスケットボールクラブでで、平均7.9得点、3.7リバウンド、1.0スティールを記録。合流2試合目で20得点を挙げるなどインパクトを残した。身体を張った献身的なプレーに加えて、3ポイントシュートも打てる幅の広さが魅力。おなじみの明るいキャラクターでもチームにとって重要な役割を担う。