シャムゴッド

ドリブルテクニック『シャムゴッド』の生みの親

昨シーズン、マジックは前年の47勝から4141敗と成績を落とした。しかし、パオロ・バンケロ、フランツ・バグナー、ジェイレン・サッグスといった中心選手の長期離脱に苦しみつつも2シーズン連続プレーオフ出場を果たしたことで、その評価はより高まった。

マジックは今オフ、グリズリーズから即戦力ガードのデズモンド・ベインをトレードで、サンズからベテラン司令塔タイアス・ジョーンズをFAで獲得し、チーム力の底上げに成功している。また、地味ながら大きな補強と言われているのがゴッド・シャムゴッドのアシスタントコーチ就任だ。

シャムゴッドは、自身の名前を冠したドリブルテクニックでも有名なスキルコーチで、昨シーズンまで主に育成コーチとしてマーベリックスに9年在籍。ルカ・ドンチッチのスキル向上にも大きく寄与した。そして新天地として選択したマジックの指揮官ジャマール・モーズリーは、かつてマーベリックスで同僚だった旧知の仲だ。

NBC Sports』の取材に対し、シャムゴッドはバンケロ、バグナーの2大エースのさらなる進化に自信を見せた。「すごいことになると思う。パオロとフランツは今、まさに才能を開花させているところだ。彼らはまだ若いけど、素晴らしい選手になることを目指すのに十分な年齢だ。そして2人は間違いなく、偉大な存在となる」

シャムゴッドはマジックの選手層に大きな手応えを感じている。「さらにデズモンド・ベイン、ジェイレン・サッグス、アンソニー・ブラックにタイアス・ジョーンズもいる。それぞれ独自の大きな強みを持った選手たちで、今こそ彼らが存在感を示す時だ」

さらに「モーズリーのことは10代のころから知っている。彼は傑出した情熱を持って仕事に取り組んでいる。彼は仕事、勝利、選手たちへの献身にすべてを捧げていて、これこそ僕と彼の共通した部分だ」と指揮官への厚い信頼についても語った。

バンケロは22歳、バグナーとサッグスは24歳、ベインも27歳とマジックの中心メンバーは若手揃い。シャムゴッドのもとで彼らが成長を果たすことができれば、今シーズンはプレーオフに出るだけでなく、勝ち進めるチームへと進化を遂げられるはずだ。