ジョージア

世代交代中のスペインはオフェンスのパターン不足

2022年のユーロバスケット前回大会を制したスペインは、世代交代のタイミングを迎えており、今大会は苦しい戦いが予想されています。最大のポイントはリッキー・ルビオやロレンツォ・ブラウンが担っていたポイントガード。本来であれば21歳のフアン・ヌネスが中核となるはずでしたが、ケガで長期離脱中と苦しいチーム事情になっています。

そこで抜擢されたのが、ともに19歳のセルヒオ・デラレーアとマリオ・サン・スペリです。スペインが新たな態勢で臨んだ大会初戦のジョージア戦、若い2人が無難なプレーで合計7アシストを記録したのに対し、エース格のサンティ・アルダマがフィールドゴール成功率33%と機能せず、さらにインサイドでジョージアに圧倒されました。

特に後半はフアンチョ・エルナンゴメスとアルダマに3ポイントシュートを打たせる形くらいしか攻め手がなく、オフェンスのパターン不足、特にインサイドを攻略できない課題が露呈しました。

常にビハインドを背負う展開となり、第4クォーター残り7分で3点差まで追い上げたものの、そこからの勝負どころで再びオフェンスのパターン不足で失速。終盤、特に何か流れを変える手を打つこともなく、69-83で敗れました。

一方でジョージアはゴガ・ビタゼがファウルトラブルに苦しみながらも4本を奪ったのを筆頭に、チームでオフェンスリバウンド16とリバウンドで圧倒。スペインのフリースローミスに助けられた面もあるものの、ディフェンスでもペイント内の強さを発揮し、フィジカルで優位に立っていきました。

そしてサンドロ・マムケラシュビリが得意のシュートではなく、ドライブと展開力でオフェンスを引っ張り、19得点に加えて6アシストを記録。3ポイントシュートも2本決めて、15得点のビターゼとともに警戒されているプレーとは異なる形でオフェンスを構築したことが、スペインとの大きな違いでした。

2人のNBAプレーヤー、マムケラシュビリとビタゼにトルニケ・シェンゲリアを加えたフロントコートはバランスも良く、連携も機能しており、ジョージアの大きな強みになっています。ここからイタリア、ギリシャと難敵との対戦が続きますが、ゴール下でアドバンテージを取れるかどうかが勝利のカギになります。