速攻、3ポイントシュート、フリースローの破壊力
14勝5敗で東カンファレンスの首位を走るキャバリアーズと、12勝9敗で調子が上向いてきた同6位のニックスが対戦した。
キャブズはJR・スミスを、ニックスはデリック・ローズをケガで欠く状況で、序盤からキャブズが王者の戦い方を見せる。強固なディフェンスでターンオーバーを誘発し、ワンマン速攻を決める。またリバウンドから素早いトランジションでアウトナンバー(数的有利)を作り、ケビン・ラブやリチャード・ジェファーソンが3ポイントシュートを決めていく。ハーフコートオフェンスでも、計算された動きの中で優位を作り出し、最低でもファウルを獲得してニックスに付け入る隙を与えなかった。
ニックスはブランドン・ジェニングスの1on1やクリスタプス・ポルジンギスのミドルレンジでのシュートで反撃するも、チームとしての連動を欠くためタフショットになる場面が多く見られた。
15点リードで後半を迎えたキャブズは「堅守速攻」を再び体現し、リードを拡大していく。ディフェンスではスクリーンで「ズレ」を作らせず、ポルジンギスの高さのアドバンテージをダブルチームで潰していった。
ニックスはベンチメンバーを投入し流れを変えようとするも、1度停滞した流れを変えることは難しく第3クォーター終了時点で92-65と大差をつけられ、そのままキャブズに屈した。
キャブズはレブロン、ラブ、アービングの『ビッグ3』で74得点を記録し、25本のフリースローを獲得した。
ニックスはオフェンス能力が高い選手がスタートに名を連ねているが、それぞれの1on1が多くなりバランスを取ることができなかった。
キャブズは「堅守速攻」という理想的な展開で快勝。リバウンドを確実に取り、速攻から23点を奪ってチームで22本の3ポイントシュートを成功させるなど、王者に死角は見当たらない。