キーマンのビュフォードを止め、インサイドの攻防を制す
島根スサノオマジックvsアルバルク東京のクォーターファイナル第2戦。初戦を落とし、後がなくなったA東京が第2クォーターを27-7と圧倒し、そのまま主導権を握り続けて91-57で勝利した。
第1クォーターを2点ビハインドで終えたA東京だったが、第2クォーター出だしに田中大貴とのピック&ロールからアレックス・カークがバスケット・カウントを決めて逆転すると、そこから攻守が噛み合った。ディフェンスでは初戦でチームハイ(タイ)の16得点を奪われたペリン・ビュフォードへのマークを強め、1対1で守れなくてもヘルプマンがブロックを狙い、シュートを打つ瞬間にボールに手を出してターンオーバーを誘った。
島根はタイムアウトを取り、第1クォーターで11得点を奪ったリード・トラビスを戻したが、そのトラビスのシュートがリングに嫌われ続けたことで、悪い流れを止められなかった。
A東京は田中がピック&ロールから完璧なフリーを作り、フィニッシャーとなったセバスチャン・サイズやアレックス・カークがしっかりとシュートを沈める。特にカークはセカンドチャンスポイントを量産し、4本すべてフィールドゴールを成功させてこのクォーターだけで11得点の荒稼ぎを見せた。また、小酒部泰暉もピック&ロールから素晴らしいゲームメークを見せ、さらに自らも得点を重ねた。田中が4得点3アシスト、小酒部も5得点3アシストを記録したように、試合を支配したA東京が22-7とビッグクォーターを作った。
後半に入っても、16点リードのA東京が主導権を握り続ける。前半と同様にビュフォードのアタックを警戒しつつ、チーム一丸のディフェンスでイージーシュートを打たせない。外に開いたサイズが3ポイントシュートを沈め、ビュフォードのターンオーバーから田中が速攻を決め7-0と走った。
島根はたまらずタイムアウトを取って修正を試みるも、A東京の堅い守りを崩せず、最後まで反撃のきっかけを作れなかった。第3クォーター終了時点で25点のビハインドを背負った島根は、最終クォーターのほとんどの時間をセカンドユニットに任せて白旗を上げた。
A東京はサイズがチームハイの21得点を挙げ、カークが18得点と続き、インサイドの攻防を制した。また、小酒部が12得点、田中も11得点を記録し、4人が2桁得点を挙げるバランスアタックで第1戦の雪辱を果たした。
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