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「ブルズの一員としてプレーする瞬間をずっと待っていた」

10月27日にユナイテッド・センターで行なわれたブルズとセルティックスとの開幕戦。今シーズンからブルズでプレーするドゥエイン・ウェイドが第4クォーター終盤に決勝点となる3ポイントシュートを成功させ、105-99での勝利に貢献した。

故郷のシカゴに戻り、ブルズでの初戦で大仕事をやってのけたウェイドの試合後コメントを、『Chicago Tribune』が伝えている。

「ブルズの一員としてプレーする瞬間をずっと待っていた。特に今日の試合を見に来てくれた家族も、僕と同じくらい待っていてくれたと思う」

「今日のような機会を与えてくださった神様に感謝したい。これまでのキャリア、自分の夢だったことを叶えられる決断を自分で決められる機会を与えてくださった神様に感謝したい」

「あまりにも多くの感情が身体中を駆け巡って……」

立ち上がりから攻守が噛み合い、第1クォーターで10点のリードを奪ったブルズだが、その後はじわじわと盛り返すセルティックスに押される試合展開。第4クォーター残り26.3秒で、101-99とブルズのリードはわずか2点。どちらに転んでもおかしくない緊迫した状況で、ウェイドのビッグプレーが飛び出した。

ジミー・バトラーがドライブでペイント内に切り込むが、これはセルティックのトラップに潰される。それでもこぼれ球が右コーナーで待つウェイドへ。ウェイドはドリブルを一つ突いてディフェンスを牽制すると、落ち着いてウィングの位置にステップバックし、3ポイントシュートを成功させた。

ユナイテッド・センターの観客を総立ちにさせる一撃を、ウェイドはこう振り返る。「ジミーがバスケットに向かうのが見えて、彼がパスの出しどころを探していると思ったからカットするところだった。それで相手の選手がジミーに詰めたら、ボールが僕のところに来た。完璧なタイミングで、心が躍ったよ」

「シュートをリリースした瞬間に入ると思っていた、とは言わないよ。でも、すごく良い感触があった。決まった瞬間、あまりにも多くの感情が身体中を駆け巡って……超現実的な瞬間を経験した。でも、素晴らしい瞬間だったよ」

ブルズに加入するとすぐにバトラーや、同じく新加入のラジョン・ロンドと円滑な関係を築き、若手にも良い影響を与えているウェイド。地元凱旋1年目の開幕戦でチームを勝利に導き、早くもシカゴのファンの気持ちをつかんで見せた。